
PGⅠ第7回BBCトーナメントレポート
さらなる飛躍を

大会史上初の5000番台選手による優勝、というのはあまり意味をもたないだろう。まだ7回目と歴史も浅く、なにしろ優勝したこの男はすでにSGを制しているのだ。昨年のボートレースダービーを獲った末永和也。その勲章により選考上位で出場し、勝ち上がりは内枠で戦って、最後は運を味方につけて1号艇ゲット。優勝はこの男であれば充分に考えられた結末だし、若武者のPGⅠ制覇はめでたいことではあるが、末永自身ももはや大仕事を成し遂げたという感覚でもないだろう。
それ以上に意味があるとするなら、この優勝が若きSGウィナーのさらなる飛躍につながるかもしれない、という予感を漂わせたことだ。何しろ令和8年に入ってからの末永の勢いはすさまじい。地元からつの正月レースを優勝し、次節の下関ミッドナイトでも快走を見せて優勝。2節連続優勝で、末永はこのBBCトーナメントに臨んでいた。そして、昨年のチャンピオンたちが集う豪華メンバーのPGⅠも制覇。末永は年明けに走った節をすべて優勝してみせたのだ。さらに言うなら、この次節の九州地区選でも優出を果たしている。優勝こそ逃したが、3周2マークで逆転して3着に浮上した。
デビュー当初から逸材との呼び声が高く、22年ヤングダービーでGⅠ初出場初優出。23年九州地区選ではGⅠ初優勝を飾り、そこで権利を得た23年ボートレースクラシックでは中村日向とともに5000番台SG出場一番乗りを果たした。順調にキャリアを重ね、そして昨年のダービーでついにSG制覇。確実に一歩一歩、スターロードを走ってきた末永だ。ただ、初出場を果たした昨年のグランプリではゴンロクを並べ、最高峰の戦いの洗礼を浴びた格好。その屈辱を経て、今年の末永はどんな戦いを見せるのかと注目していたら、いきなりこの大活躍だ。グランプリでの苦戦も糧にして、さらに成長したというほかないだろう。
まだ令和8年も始まったばかり。今後、不調に陥る時期もあるかもしれない。しかし、それがまた末永の血肉となって、年末には昨年のリベンジの機会を得ていると信じたい。どこまで強くなるのか、その過程を熱く見守らせていただこう。(黒須田)
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