
黒須田守のボートレースと旅打ち酒の日々(2026年9月号)
6月22日~28日 ボートレース鳴門

2月スピードクイーンメモリアル以来、4カ月ぶりの鳴門である。ピットや記者席で関係者の方に「やっぱり、うずしお食堂?」と幾人にも聞かれたということは、この連載をご覧いただいている方も少なくないということだろう。答えは決まっている。「もちろん」。そりゃもう、鳴門に向かう前から、何なら浜名湖オールスターから帰京したときから、「早くうずしお食堂行きたい!」と渦渦……いや、ウズウズしていたのである。渦潮の街・鳴門なので思わず漢字になってしまった。
そう、ボートレース鳴門のド真ん前、愛しの「うずしお食堂」さん! 今節は2回だけの訪問になってしまったのが残念なのだが、前検日に仕事を終えると矢も楯もたまらずに駆け込んだ次第なのである。


お店の大将も、我々が来ることを予期してくれていたのだろう。口湿らしのサッポロ黒ラベルを僕とシュー長の前に出すと、注文も聞かずに厨房へと消えていく。ビール呑みながら「クゥ~~ッ」とか唸っていたら、来ました来ました。タイ尽くし! ハモ尽くし! 鳴門といえばタイ、というのはもはや説明を俟たないわけだが、刺身だけでなく昆布締めや炙りなどなど、さまざまに仕事を施されたタイがずらっと並んでいる。そしてハモといえば湯引きというのが定番だが、それだけでなく刺身や炙りなど、これまた仕事を加えられたさまざまな逸品がズラリ。我々の前に提供された瞬間、テンション爆上がりなのである。
たまらずに大将お勧めの日本酒を注文して舌鼓。もうね、天にも昇る心持ちとはこのことですよ! タイはどれもこれも美味しだが、個人的にはヅケが気に入りましたね。ハモの刺身はなかなか珍しいけれども、これも味わい深し。そして当然、日本酒にめちゃくちゃ合うわけである。今年2回も鳴門に来れるとは、このうえない幸せ。泊まりが隣町の松茂ということもあって(徳島阿波踊り空港の近く)、結局鳴門ではうずしお食堂しか行きませんでした、はい。

松茂に直帰した日には、こちらのお気に入りの「なの花」さんでしっぽり。女将さんがのほほんとしたお人柄で、居心地抜群のお店である。その日はたまたまお客さんが僕だけで、女将さんと大盛グルメのテレビ番組を見ながら「こんなに喰えませんよねえ」とか笑いながら酒をあおる。こちらがボート関係者ということも理解してくれていて、女将さん自身はボートをまったく知らないというのに、ボートファンのお客さんが来た話を楽しそうにしてくれたり。そうしたお心遣いも含めて、実家で呑んでいるかのような最高の癒やしなのである。
やっぱり鳴門最高! ということで、これを書いている今は来年度のSG・PGⅠ開催地が発表される前なのだが、リリースには「鳴門」の文字があることを願っている次第なのである。

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