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TOP特集節間最新レポートSG第28回チャレンジカップ節間最新レポート【初日】

SG第28回チャレンジカップ節間最新レポート【初日】

グランプリへの最終関門。それがチャレンジカップだ。クイーンズクライマックスの最終関門、GⅡレディースチャレンジカップも同時開催! SG=34名、GⅡ=21名で争われるスーパー勝負駆け。最終日にグランプリ、クイーンズクライマックスの陣容が完全に決まる。その模様を、ボートレース福岡から毎日お伝えいたします。

<今日のベストレース>

7R 塩田北斗 5コース差し
 スリットから軽快に出ていったのは3コースの森高一真。1マークはまくりを放ったものの、逃げ込みはかった宮地元輝には届かず、バックでは並びかけるのが精いっぱいという展開になった。そこに内からズブズブと差し込んだのが4コースの山口剛と5コースの塩田北斗。これが並走する宮地と森高に届いて、バックでは4艇が先頭争いの大接戦!
 2マークで抜け出したのが塩田だ。最内に位置しており、有利な隊形から先マイして先頭へ。山口が差して追走している。逃げ切りならずの宮地は一か八かの握りマイも、塩田と山口には及ばなかった。
 塩田はこれがチャレンジカップ初出場。3月クラシックで準V、その分の貯金もあって地元でのこの舞台に辿り着いた。その初戦を外枠で勝利とは実に幸先のいいスタート。そういえばクラシックは地元若松での開催だった。ふたたびの地元SGで、一発逆転を狙うしかない!

<ピットから>

 宮地元輝は佐賀支部だが、福岡ボートには地元のからつボートと同じくらいの思い入れを抱いている。むしろ、福岡というのは子供のころから憧れの地でもあったそうで、ここで活躍することこそがステータスと捉えている部分もある。かねてから宮地は「福岡SGは自分にとってのグランプリ」とも口にしており、だからこの福岡チャレンジカップはこの後に控えるグランプリ以上に今年最大の目標だったのだ。それもあって、今節の宮地は自らに減量を課して臨んでもいる。
 しかし初日は不完全燃焼に終わってしまった。2Rは2番手争いを演じながらも競り負けて4着。負けられない1号艇だった7Rでは逃げ切りならずの3着に終わってしまっている。レース後はともに憮然とした表情を隠さず、ただただ悔しがっていた宮地である。しかし、ただ悔しがっていても仕方がない。宮地は7R後も試運転を最後まで続け、もちろんプロペラ調整にも徹底的に取り組んだ。どの節でも宮地はプロペラ調整をとことん行なっているが、今日はさらに熱が入っているようにも見えた。
 34人出場のチャレンジカップは準優ボーダーが6.00を大きく下回るのが通例。初日2走10点は充分に上位の部類とも言える。明日からはさらに自身に鞭打っての戦いとなることだろう。宮地の気合にぜひ注目してほしい。

 9R、浜田亜理沙が2マークを回ったところでバランスを崩して落水。自身のボートが乗り上げるようなかたちにもなっており、担架で運ばれる事態となってしまった。浜田は無念の途中帰郷。クイーンズクライマックスはわずか1カ月後なだけに、ただただ一日も早い快癒を祈りたい。元気な姿を大村で見せてください!
 その事故とは関係なく、平山智加は1マークでの展開を突いて差し切り1着。前半が6着大敗だっただけに、この勝利は大きいものとなっている。しかし、何しろ事故があったレースで、救護室に付き添った桐生順平らから浜田の様子はすぐに選手たちに伝わった。平山も勝利の歓喜は微塵も見せず、ただ浜田の容態を案ずるのみ。勝った負けたではなく、まず仲間の身体を心配するのは全員に共通する思いなのだ。全員が無事で思い切り勝負駆けに臨んでほしいし、9Rを戦った面々は浜田の分まで奮闘を!

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