
GⅡ第10回レディースオールスター節間最新レポート【3日目】
<今日のベストレース>
11R 清水愛海 3コース差し

勝ったのは清水愛海だが、まずは谷川里江のジカまくりだ! スリットではインの平山智加に対して、コンマ06ほどのぞいた隊形。こうなれば、谷川は行く! 新概念データでいえば、過去1年2コースでまくり5勝、差し1勝。2コースでも差しではなく、まくりが攻め筋の基調なのだ。この隊形で行かないわけがない!
デビュー38年の大ベテラン。だが、闘志はまるで衰えを知らぬ。現在の谷川は徹底したまくり屋となっているが、そのスタイルを崩すことなく、攻めるべきところでは躊躇なくまくるのだ。まずはその走りにアッパレ!

谷川がまくった展開をうまく突いたのが清水。判断力の早さと的確さは、ルーキーとは思えないほどであり、また旋回力も若手女子では屈指。正直、足はまだまだ仕上がり途上と見えるが、こうしたチャンスを見逃さないあたりはさすがのトップルーキーだ。清水は2日目に不良航法で減点10、しかしこの勝利で明日の勝負駆けに望みをつなぐこととなった。気合の入る予選最終日となるだろう。

<ピットから>
5Rを逃げ切った堀之内紀代子。ウィナーインタビューでは「最後に6号艇が残っているので……」とチルトを跳ねることを宣言している。
その言葉通り、インタビュー後はさっそく調整に取り掛かっている。まずはペラを3度仕様に叩き変え、10R発売中にチルトを跳ね上げると、そのまま試運転へ。同支部の先輩である寺田千恵をパートナーに足合わせを2周。前日の調整をしっかり終えて、明日を迎えることとなる。ちなみに、寺田に向かって、頭上で丸印を作って見せる場面があった。手応え充分ということか!?

試運転といえば、三浦永理も遅くまで水面を走りまくっていた。ここまで振るわない戦績で、明日の勝負駆けはかなり厳しい状況。しかしもちろん諦めることなく、全力でパワーアップをはかっているのだ。三浦ほどの実績者が、必死の形相で駆け続ける姿は胸を打つものがある。明日、どんなふうに意地を見せるのかに注目したい。
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