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TOP特集ビッグレースレポートPGⅠ第2回スピードクイーンメモリアルレポート

PGⅠ第2回スピードクイーンメモリアルレポート

鎌倉涼が第2代覇者に輝いたスピードクイーンメモリアル。レディースチャンピオン、クイーンズクライマックスと女子PGⅠ3連続V&コンプリートVの大偉業でした。その歴史的一節をレポートします。

止まらぬ涙

 それにしても、惜しかった。前田紗希だ。準優勝戦11Rを逃げ切って、GⅠ初優出。ただ、予選2位だったことで、おそらく2号艇での出走を想定していただろう。何しろ、予選トップで準優12R1号艇にすわるのは、あの遠藤エミ。力量的にはもちろん、機力的にも取りこぼしはなかなか考えにくく、記者会見でも2コースでの戦い方を問われて快活に受け答えもしていた(つまりメディアも遠藤が敗れる可能性は薄いと考えていたのだ)。
 前田は準優12Rを整備室のモニターで観戦している。遠藤はインから先に回ったものの、まさかのミスターンで流れ気味となり、小野生奈の2コース差しを許している。その後も猛追を見せて2周1マークは先マイに出たものの捌かれ、2着での優出。これにより、前田に1号艇が回ってくることとなった。その瞬間、前田は少し困ったような表情を見せ、隣で見ていた寺島美里に肩を揺すられても苦笑いを見せていた。考えてもいなかった優勝戦1号艇。その時点ですでに緊張感は襲ってきていたはずで、こちらの問いかけには少しネガティブな物言いもしている。めぐってきた大チャンスに戸惑ってもいたのだろう。
 優勝戦当日も、緊張感は傍目にも伝わってきていた。前夜はあまり眠れなかったとも証言している。これについては当たり前のことで、初のGⅠ優勝戦で1号艇というシチュエーションに緊張していないほうが心配だ。そして、1マークでは重圧をしっかり跳ね返したように見えた。しっかりと先に回り、何度リプレイを見直しても、大きな瑕疵は見当たらないように思える。3コースから握った小野に反応したようにも見えるが、それはインとしてはむしろ当然。前田はたしかに、インコースの確かな走りをやってのけたのだ。
 しかし、4コースから差した遠藤が舳先を掛けてきた。まさに最強女王の意地にも見えたものだが、優勝戦となれば遠藤も舳先を抜くわけにはいかない。これに対しても、前田は怯まなかった。気持ちでは一歩も引いていなかったと言っていい。最後まで遠藤を前に出さず、最後は振り切って2マークを先マイ。しかし、遠藤に対して締め込んでいた分、初動の位置がターンマークに寄るものとなっていた。スピードが乗らず、やや流れ気味になる旋回。これも展開を考えれば致し方ないというしかない。そこに鎌倉が絶妙なターンを放ってきたわけだが、鎌倉を讃えるべきであって、やはり前田の走りに瑕疵はなかったと僕は思う。

 それでも、敗れたことは現実である。ピットにあがって、やや呆然とした様子だった前田。浜田亜理沙に声を掛けられて、我に返ったように着替えに走ったが、おそらく無理やり浮かべた笑顔には切なさが漂っていた。その後のモーター返納の間も、時に動きが止まる。作業を終えて整備室を出ると報道陣にコメントを求められ、そこでついに感情は溢れた。止まらない涙。そこにいた誰もが、前田の心中を想像して、痛い思いをしていただろう。それでも記者はコメントを取らなければならない。カメラマンは泣き顔の前田を撮らなければならない。その状況を感じながら、前田もコメントを残さなければならない。本当に辛い空間だった。
 どんな言葉も前田を癒すものにはならないだろう。だが、癒やされなくてもいいのかもしれない。この経験が胸に残っていくことこそが、前田をさらに大きくするかもしれないと思うからだ。まずはリベンジのチャンスを一日も早くつかんでほしい。結果はともかくとして、この経験がきっと活きて、笑顔でレース後を迎えられるだろう。(黒須田)

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