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TOP特集ビッグレースレポートSG第40回グランプリレポート

SG第40回グランプリレポート

桐生順平が黄金のヘルメットを獲得したSGグランプリ。その戦況を詳報します。

凄絶すぎる戦い

 プレイヤーが過酷であればあるほど、観戦者にとってはエキサイティングになる。それがプロスポーツやエンターテインメントの領域にあるものの真理である、というのが持論である。その伝でいうと、グランプリのトライアル1stというのはまさしくその真理に合致する。グランプリ出場メンバーに名を連ねたはずが、たった2戦でその場から退場させられる者がいる。しかも第2戦の枠番はすべて抽選で決まる。その年のトップ18というのは、すなわち最も高いレベルで活躍したレーサーたち。ただでさえ戦う相手は超強敵ばかりなのに、超短期決戦かつ運の介在する余地が小さくない。そして、敗れればグランプリシリーズに合流して、本来は自分が戦いたいと強く願っていた11Rと12Rを目の当たりにする。
 見る者までもが冷や汗をかいてしまうかのような、非常に過酷な戦い。だからこそトライアル1stは超絶にエキサイティングなのだ!
 と力んではみたものの、いざ現場で取材をしていると、やはり1stで敗退する選手たちを見るのはなかなかにツラい。トライアル第2戦、1stを勝ち抜くためには1着が欲しかった初戦5着の磯部誠は、3コースから渾身のまくり差しを放った。それは彼の技量の鋭さはもちろん、なんとしてもハードルを超えるのだという気合がビンビンに伝わってくる渾身の走りだった。しかし、5コースからまくり差した関浩哉にふところを捕えられ、2マークで先マイを許して2着に敗れる。それは11Rだったから、2着なら12Rの結果次第ではまだ望みはあった。しかし、磯部がレース後に見せた渋面は敗退を覚悟したかのような痛々しさがあった。単純に勝てなかったことに対する悔恨だったかもしれない。しかし磯部ほどのクレバーな男ならきっと自身の置かれた立場に思いを至らせて、そしてその痛恨を味わっているものとしか見えなかった。
 2回目のグランプリ出場となった宮地元輝は初戦4着となって第2戦は背水の陣。ところが枠番抽選であろうことが6号艇を引いてしまった。宮地はこの苦境を脱するために、チルトをマックスの1・5度に跳ねた。これまでにも何度か見せたことがある、大外枠での勝負手である。しかし不発に終わって、2年連続でのトライアル1stでの敗退が決まった。住之江のピットは、レース後に引き上げてくるボートリフトから控室までには100mほどの距離がある。その長い道の途上で肩を落とし、疲れた表情を見せる宮地。オープニングセレモニーで見せた燃え上がるような力強い姿とは正反対のたたずまいは、こちらの胸を詰まらせるものがあった。

 第1戦でも難しい表情は散見された。前検日、引き当てたモーターが劣勢だという旨のコメントを残していた新田雄史は、初日は早くから機力アップに懸命だった。しかし、その努力は実らず、新田は初戦6着に敗れている。思うように仕上がらなかった足色への憂鬱、大敗したことで味わう屈辱、もうあと1戦しか残されていないのだという焦燥、しかしこの機力で巻き返せるのかという不安、そういったさまざまなネガティブな感情がないまぜになったかのような、力のない顔つきに新田はなっていた。10月の地元ダービーでも新田は劣勢機を引いて、日々必死に整備を続けて、優勝戦に進出。その奮闘ぶりには感動的なものがあった。だが、あのときのように6日間を費やすことはできないのだ。あと1日、もっと言えば2日目の数時間でなんとかしなくてはならない、その事実は残酷ですらある。
 同様な葛藤や暗鬱は、原田幸哉にも白井英治にも中島孝平にもあったことだろう。どれだけ死力を尽くしても、必ず2日間で退場させられてしまう6名が出る。あえて言いたい。最終的にはシリーズの優勝を争うことになったとはいえ、彼らも令和7年のグランプリを全身全霊で戦った! 彼らも間違いなく、昨年のグランプリレーサーなのだ。(次ページに続く)

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