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TOP特集ビッグレースレポートSG第72回ボートレースダービーin津 レポート

SG第72回ボートレースダービーin津 レポート

歴史と伝統に彩られた実力日本一決定戦。ボートレース津で開催されたボートレースダービーだ。優勝は末永和也! ニューヒーロー誕生の瞬間を熱くお伝えします。

 ベテラン勢が光を放ったダービーを、26歳の末永和也が優勝したというのは、なんとも痛快であり、またボートレースをより盛り上げる壮挙だった。
 かつて、ニュージェネレーション(ニュージェネ)を旗印に、ボートレース界に新風を巻き起こした選手たちがいた。定義は90期台以降でGⅠ以上を優勝した選手、だったか。その中心人物の一人が峰竜太で、毒島誠や岡崎恭裕、平本真之、新田雄史、茅原悠紀、桐生順平らのSGウィナーを擁した集団だ。世代的には97期も含まれるわけだが「ニュージェネなんて入るわけないでしょ!」と西山貴浩が粋がる、なんて話題もあったりした(笑)。彼らの大半は当時20代で、ニュージェネレーションを直訳した新世代という言葉がふさわしい面々。彼らが当時のボート界を賑わすことで、ビッグ戦線がおおいに盛り上がったのは確かである。
 彼らも多くがいまや30代後半で、毒島や平本、峰は40歳を超えた。それぞれがデビュー20年を超えるキャリアを積み、そろそろベテランと言われてもおかしくない世代となっている。そして、彼らはまさに脂が乗り切った世代であり、その強大さは説明の必要がないほどである。ニュージェネには加わっていなかった馬場貴也らも含めて、この世代が現代ボートレースの中心勢力だ。
 その下の世代=100期台の選手たちも、一大勢力を築いている102期勢や、磯部誠や佐藤翼の105期勢、丸野一樹や島村隆幸を要する109期勢、さらに110期の上條暢嵩など充実期を迎えている。菅章哉という個性派も105期だ。年齢にして30代前半から中盤で、これからピークを迎え、そしてニュージェネ勢にも迫っていく世代と言えよう。彼らもまた、強大だ。
 そして、すでに語ったようにマスターズ世代もまだまだ強い。今年のSG覇者には白井英治、池田浩二と2人のマスターズ世代が名を連ねる。来るグランプリにも、原田を含めてもちろん登場する。さらに上の世代である松井繁も下関モーターボート大賞を優勝してGⅡ最年長優勝記録を更新したし、今垣光太郎もダービーで3カドまくりを見せるなど元気いっぱいだ。
 だからこそ、20代の若武者たちが偉大なる先輩たちに大舞台で挑んでいく構図がボートレースには必要なのだ。かつてのニュージェネがそうだったように、未来を感じさせる世代のさらなる台頭が待ち望まれるのである。
 昨年の定松勇樹、そして今回の末永和也のSG制覇は、その意味で実に心強いものだ。もちろん、彼らに続く20代のヤングレーサーたちが出なければならないだろう。こちらがそんなことを指摘するまでもなく、末永や定松と同世代の面々はおおいに刺激を受けている。2人の先輩世代である110期台後半の選手たちや、また120期台の同世代たちだって同様だ。「まだまだ自分なんて」などと思う必要はまったくない。事実、末永や定松は成し遂げたのだ。続くことのできる存在はゴマンといるはずだ。このダービーでドリーム戦に選出された吉田裕平など、その最右翼だろう。

 それにしても、末永の走りっぷりは見事の一語だった。SG予選突破はこれが4度目。ただし、今まではすべて外枠での出走だった。しかし今回は予選2位通過での準優1号艇。さらに優勝戦は予選トップの山崎郡が敗れたことで、1号艇を手に入れた。言うまでもなく、重圧がかかる場面である。その局面で末永は、もちろん緊張しただろうが、そんな素振りを見せることなく、レースでも震える場面をいっさい感じさせずに堂々と逃げ切った。まだルーキー世代である若者が、堂々たる走りで頂点に上り詰めたのである。それは確実に未来を感じさせるものだった。すなわち、末永が先陣を切って強大なる先輩たちを打ち破らんと真っ向勝負していく未来予想図である。
 その端緒を、まずはグランプリで見せることができるか。昨年のグランプリで、定松勇樹はトライアル2ndに駒を進め、惜しくも時点で優出を逃している。あと一歩だったが、まずは彼らの世代が強大なる先輩と真っ向勝負してみせたのだ。今度は末永の番だ。さらに明るい未来を感じさせてくれることを期待して、いや、信じて住之江での戦いに刮目しよう。(黒須田)

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