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TOP特集ビッグレースレポートSG第35回グランドチャンピオンin戸田レポート

SG第35回グランドチャンピオンin戸田レポート

6月24日~29日、ボートレース戸田で開催されたSGグランドチャンピオン。優勝した池田浩二を中心に、激闘をレポートします。

泣きコメント

 そんな地元勢の“包囲網”を、いともたやすくぶち破ったのが池田浩二である。
 いや、いともたやすく、とは池田自身は少しも思っていないのだろう。池田浩二という人は、時につかみどころがないと感じることがある。というのも、多くのファンも感じているだろうが、なかなか景気のいいコメントを出さないからだ。それでいて、しっかりと成績をまとめて、気がつけば上位にいる。足色にはまるで納得していないようなのに、SGやGⅠを優勝してしまったりする。実績を紐解くまでもなく、超一流のスーパースターなのだが、池田本人の様子を見ていると、どこか煙に巻かれたような気がすることもちょくちょくある。
 このグラチャンにしても、オフィシャルwebに残されている「ピットレポート」の項を振り返るとわかりやすい。前検日には「峰竜太に伸びられた」と泣きのコメントを吐き、その後もポジティブな言葉はなかなか出てこない。もちろん「峰に伸びられた」と言いながらドリーム戦は逃げ切り勝ちをおさめ、「重い」「良くはない」とコメントしながらもすべて2着にまとめている。6号艇6コースから2着に入った2日目4Rのコメントも「エンジンは良くない」。予選トップ通過を決めた4日目11Rも「重たい感じ」。外枠外コースからでも2連対をキープし、得点率上位を快走した選手の言葉とはとても思えないのである。
 これについては、実は僕なりの答えはある。もうずいぶん前になるが、本誌でインタビューに登場してもらったときに、そのあたりの真意を問うたことがあるのだ。そこで得た答えは、池田のなかには池田なりのハードルが設けられており、それを超えなければ仕上がりが良しとはならない、ということ。そして、そのハードルがとてつもなく高く設定されているということ。さらに言えば、そうしたハードルが確固としてあるから、他の選手との比較もしないということだ。

 実際、池田はレース間の試運転でも足合わせをしない。他との比較ではなく、自分のなかのあるラインとの比較だから、足合わせを必要としていないのだろう。あるいは、むしろ足合わせは余計な雑念をもたらすものとして忌避している可能性すらある。そうして己の体感のみを信じて調整を続ける、それが池田浩二のスタイル、ということだ。
 それでいて、自身のハードルを超えていなくても超ハイレベルな安定感を発揮するのが池田浩二の凄いところでもある(そのレベルでも、それこそ他者と比較すれば上位、ということも多々あるだろう)。なにしろ、このグラチャンでは予選の間はついにポジティブなコメントが出ることなく、トップ通過なのである。強い。強すぎる。
 グラチャンでは5日目、ついにポジティブなコメントが出る。曰く、一瞬の足とターンの掛かりはいい。最終日も最初の掛かりからターン回りがいい、と言っている。乗りやすさもある、とも言っていた。
 こうなったら池田浩二が負けるわけがないではないか。僕は最終日のYouTube「展望BOATBoy」の優勝戦展望で、そう確信して池田を本命にした。4日目まではつかみどころがなかったけれども、5日目と最終日はもう盤石と思えたのだ。あるいは、4日目までをどこか怪訝に眺めていただけに、5日目と最終日にはとことん強い池田浩二がそこにあらわれたと思えた。その過程も含めて、池田浩二らしい強さが出現したと思ったのである。
 優勝戦、池田の逃げ切りを見届けた西山貴浩が唸った。「あの人、強ぇえ! レースがうまい!」。トップレーサー仲間からこう称えられるのだから、やっぱり池田浩二は最強戦士だ。今回ばかりは、埼玉三銃士も相手が悪かったということだ。(黒須田)

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