
SG第35回グランドチャンピオンin戸田レポート
佐藤隆太郎の快挙はお預けに
湯川浩二が思い出の地でまくり連発

初日オープニングを制したのは西山貴浩。このレースは「ポンコツ選抜」とも呼ぶべきメンバー構成で、西山率いる“ポンコツ会”のメンバーが名を連ねていた(番組さんが狙って組んだ説あり)。そんな一戦を総帥の西山が制したのだからお見事! 西山は後半11Rも逃げ切って、初日連勝の好発進となっている。
しかし西山は、直線足がどうにも仕上がらず、その後は苦戦。整備も繰り返したものの、予選突破こそ果たしたが、準優敗退となってしまっている。
注目を浴びたのは、クラシックとオールスターを連続優勝した佐藤隆太郎。グラチャンも優勝すれば、SG3連続優勝は艇界レコードタイ。この春に一躍スダーダムを駆け上った佐藤が偉業を達成するかどうかは、グラチャンの大きなテーマだったと言っていい。しかし、機力的には中堅の域を出ず、初日は3着2本と好走したものの、その後はやや低迷。予選最終日にイン逃げで1勝をあげたが、残念ながら予選突破はならなかった。爆発力はすでに見せつけているだけに、ふたたび圧巻の走りを見せる機会が来るのを楽しみに待ちたい。代わって奮闘を見せたのが、佐藤の師匠である長田頼宗。予選は4コースまくり、5コースまくり差しで2勝をあげてオール3連対。準優2号艇を手にして、師弟でのSG3連続優勝にも期待がかかったが、準優は見せ場を作れず大敗。愛弟子の活躍に刺激を受けているのは明らかだったが、あと一歩届かなかった。

強烈な伸びで水面を賑わしたのは湯川浩司。SG初優勝は07年の戸田グラチャンで、まさに思い出のレース、思い出の水面での一戦だったが、持ち味の4カドまくり連発もあって、見事に予選突破。しかし準優ではまくり不発に終わり、15年ぶりのSG制覇はお預けとなっている。
そんななか、快進撃を見せたのは地元の中田竜太。初戦を3コースまくりで制すると、3日目までは3勝、2着1回の準完全ペース。SG初優勝への機運はおおいに高まった。しかし、4日目11Rでオール2連対で得点率2位につけていた池田浩二と直接対決となり、先着していればトップ通過を果たしていたのだが(2着以内でもトップ)、まさかの4着。池田は2着で中田を逆転。中田はトップ通過を逃す、痛恨の一戦となってしまった。これで池田がトップ通過を決め、ここまでオール2連対。選考順位1位の強さを見せつける結果となった。
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