
PGⅠ第12回ヤングダービーin宮島 徹底展望!
●定松勇樹(佐賀125期)……V候補の筆頭格に挙げるべきは24年ボートレースオールスター覇者の定松勇樹だろう。今節ただ一人のSGタイトルホルダーだ。
定松のヤングダービー出場は3年連続3回目。初出場だった23年下関大会では予選23位で敗退し、SG覇者として臨んだ24年桐生大会では予選を11位で通過するも準優3着で敗退している。今年はまず優出が最低限のノルマだろう。
宮島は過去7節走って1優出0V。優出は23年ルーキーシリーズの2着が唯一だ。ただ当地前走となる今年4月の宮島周年で予選2位に入って準優1号艇(6着)に乗る活躍を見せたばかり。水面相性に不安なくヤングダービーに臨めるはずだ。
定松はSG覇者とはいえまだ24歳。登番順でいえば今節出場メンバー52人のなかで38番目という若手だ。ヤングダービーには5年後まで出場する権利がある。今後しばらくヤング戦線を引っ張っていくことになりそうな定松が、大会初Vを飾るのか注目したい。

●吉田裕平(愛知117期)……選考勝率7.76の好成績をマーク。2位の末永和也(7.455)に0.31もの大差をつけてぶっちぎりの1位となった。いまヤング世代では頭ひとつ抜け出た存在になり始めているかもしれない。
記念レースでの実績も申し分なし。23年のボートレースダービーでSG初出場初優出を果たし、昨年11月の丸亀周年でGⅠ初Vを飾っている。今節出場メンバーのなかでSG優出歴とGⅠ優勝歴を両方持つのは吉田だけだ。
そんな吉田だがヤングダービーでは意外にも優出ゼロ。過去6回出場して準優出は5回もあるが、一度も優勝戦までたどり着けていない。初出場だった19年三国大会では予選トップ通過を果たすも準優1号艇で3着に終わって敗退という悔しい経験もあった。7年連続7回目の出場となる今年こそ大会初優出を果たしたいところだ。28歳の吉田にとって出場チャンスはもうあと2回しかない。
吉田は今年ここまで7優出4Vをマークする充実ぶり。8月のびわこ一般戦では7連勝パーフェクトVも飾るなど勢い充分だ。宮島ヤングダービーではまず初日ドリーム戦1号艇をしっかり勝ち切って流れをつかみたいところ。そしてそのまま頂点へ突き進みたい。愛知支部の吉田にとっては来年の蒲郡ボートレースクラシックの出場権も狙いたい一節になる。

●中村日向(香川122期)……いま勢いに乗っているのが中村日向だ。今年ここまで20節走って14優出6Vの快進撃。優出14回と優勝6回はいずれもヤング世代でトップの数字だ。6月には芦屋ウエスタンヤングで優勝するなど3節連続Vも記録した。
中村は23年に四国地区選手権でGⅠ初Vを飾って脚光を浴び、年間4Vの活躍を見せてブレイク。しかし翌24年は年間1Vと失速し、記念レース出場も年間3節だけと大舞台に立つ機会さえ失われていった。そこから再び這い上がっての今年6Vだ。この活躍がただの勢いではなく、しっかり底力を身につけての再躍進という印象を抱かせる。
ヤングダービー出場は5年連続5回目。22年の多摩川大会で優出5着に入っており、今年は3年ぶり2回目の優出と大会初Vを狙って宮島に乗り込む。
宮島は通算4優出1Vと好相性の水面。21年のウエスタンヤングで当地初優出(4着)を飾り、近況は22年8月の企業杯で優出3着、23年3月のルーキーシリーズで優出5着、23年7月のルーキーシリーズで優勝と宮島3節連続優出中だ。ちなみに中村は通算11Vのうち4Vが中国地区(児島2V、宮島1V、徳山1V)。ホームの四国地区(鳴門1V、丸亀0V)よりむしろ中国地区のほうが好成績なだけに楽しみだ。
ウエスタンヤング覇者が宮島ヤングダービーでどんな走りを見せるのか目が離せない。これまでイースタン・ウエスタンヤングとヤングダービーを同年に両方優勝したのは14年の桐生順平ただ一人。26歳の中村が史上2人目の年間ヤング2冠を狙う。

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