
SG第71回ボートレースメモリアルin若松 徹底展望!
●滋賀支部……若松メモリアルの最注目選手はなんといっても馬場貴也だ。大会3連覇という前人未到の大偉業がかかる。
馬場は23年の福岡メモリアルでは予選を3位で通過し、準優・優勝戦を1コース逃げで制して頂点へ。24年の丸亀メモリアルは予選16位とやや苦戦したが、準優で値千金の6コース差しを決めて6万舟を出して優出すると、優勝戦では3コースから絶品のまくり差しを決めて連覇を達成。メモリアル連覇は倉田栄一、瓜生正義、毒島誠に続く史上4人目の記録となった。
これまで同一SGを2連覇した選手は16人いる。しかし3連覇はまだ一人もいない。途方もなく険しい道のりだ。
だが馬場ならその道を切り開けるかもしれない。馬場にとって若松は通算8優出2Vと相性良好の水面。当地前走となる3月のクラシックでは予選5位通過で優出6着に入っている。
馬場の若松コース別データを見ると、1コースは4年以上負けなしで現在11連勝中という鉄壁ぶり。また2コースで1着率30%(通算33戦10勝)、3コースで1着率31%(通算32戦10勝)をマークしている。若松メモリアルでもスロー水域でポイントを稼いで勝ち上がってくる可能性充分だろう。
ボートレース発祥から73年、これまで固く閉ざされてきた「同一SG3連覇」という扉が、馬場の手によってこじ開けられることになるのか。歴史的偉業の誕生を目に焼き付けたい。
なお滋賀支部からは馬場の他にもびわこ推薦で丸野一樹、開催施行者希望枠で遠藤エミが参戦する。丸野は21年に若松周年で優勝した実績を持つだけに有力なV候補の一角といえるだろう。

●東京支部……計6人が参戦。江戸川推薦で石渡鉄兵と永井彪也、平和島推薦で濱野谷憲吾と齊藤仁、多摩川推薦で佐藤隆太郎と長田頼宗が登場する。東京支部勢のメモリアル優勝は98年の長岡茂一が最後。27年ぶりの奪還を狙う。
なかでも注目はもちろん佐藤隆太郎だ。3月の若松クラシックで①①④②②①①着の快走を演じてSG初準優出・初優出・初V。若松ナイターの照明を浴びながら一躍スターダムを駆け上がった。あれから約5カ月、佐藤が若松連続Vをめざして奥洞海に帰ってくる。
なお佐藤は3月の若松クラシックと5月の丸亀オールスターで優勝しており「GRANDE5」を2連勝中。若松メモリアルも制すれば3連勝で、優勝メダルが3つ目になる。3億円のインゴットをめぐる争いに名乗りをあげてくるのか注目したい。
濱野谷憲吾も楽しみだ。A1級復帰を果たして久々にSGに登場。SG出場は昨年12月のグランプリシリーズ以来で今年初だ。
濱野谷のメモリアル出場は今年で実に29年連続。継続中としては断トツで最長になる(※2位は平本真之で16年連続)。97年に23歳で初出場してから、51歳となった今まで毎年欠かさず出場し続けているのだから驚異的だ。
濱野谷は若松実績まずまずで当地通算6優出1V。最近では23年の若松マスターズチャンピオンで予選2位通過の活躍を見せて優出3着に入ったのが記憶に新しい。久しぶりのSG参戦でどんな走りを見せてくれるのか目が離せない。

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