
ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメントレポート
枠番抽選にドラマと醍醐味あり!

バトルトーナメントといえば、何と言っても枠番抽選! いわゆる1回戦にあたるトーナメント、準決勝にあたるセミファイナル、さらには復活戦の枠番はすべて、抽選により決定される。決勝戦にあたるファイナルもまた、5号艇と6号艇は自動で決まるが、1~4号艇はあみだマシーンを使っての抽選だ。特殊なルールにさまざまな意見はあるだろうが、年に一度の3Days、そのドラマをおおいに楽しむのが正当な流儀であろう。
今回もまた、枠番抽選とそれに伴うレースでのトピックは、おおいにドラマチックだったと言える。まず、トーナメントの枠番抽選。この大会はA1級とA2級が半々(24名ずつ)というGⅡと同様のメンバー構成となっているが、トーナメントの1号艇は8個レース中6個レースでA2級が引き当てたのである。やはりA1勢が1号艇に入るよりは波乱ムードが漂ったし、またA1級で1号艇を引いた一人が、いわば枠番不問の菅章哉だったことで「菅はどうする!?」という興味も沸き上がることとなった。
もっとも、A2級といってもA級レーサーであることには変わりなく、トーナメントは6戦で逃げ切り決着。菅もチルト0度でインに入り、きっちりと逃げ切っている。それもあってか、セミファイナルに勝ち上がれる1~3着は、24名中13名がA2勢。過半数を占めている。
ただ、この大会ならではの厳しい一面もあった。5Rで逃げ切った福田宗平が待機行動違反をとられてしまったのだ。通常の勝ち上がりルールなら減点7だが、短期決戦のトーナメントでは一発で賞典除外。勝ち上がりの権利を失ってしまったのだ(復活戦1着でもファイナル行きはなし)。結果、4着だった菊地孝平が繰り上がりでセミファイナル行きとなり、結果的にA1とA2は12名ずつと半々が勝ち上がっている。

セミファイナルの枠番抽選で注目されたのは吉村誠と嶋義信だ。2人はトーナメントで1号艇を引き当てており、逃げ切ってセミファイナル進出。そして、セミファイナルでもまた1号艇ゲット! 嶋はガラポンで白を出した瞬間、目を丸くして頭を抱えるような素振りを見せている。アンビリーバブル、といったところだっただろう。そして、吉村と嶋はセミファイナルも逃げ切ってファイナル進出! さらに言えば、吉村はファイナルでも1号艇を引き当て、嶋は2号艇と2人で内枠を独占。戦前は伏兵視されていたA2級の2人が、一躍主役級に躍り出たのだから、これがトーナメントの醍醐味!
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