若松。8月31日。黒いカポック。

優勝戦2号艇。どうしても思い出してしまう。11年前の、あの若松の夏だ。奇しくも、同じ8月31日。その日付に気づいたとき、さらに記憶は鮮明によみがえる。
白井英治が“無冠の帝王”であることは、当時のボートレース界の七不思議と言われた。01年ダービーで、SG2度目の出場ながら優出。確実にSGウィナーになると目されながら、それから13年もの月日が流れていた。SG優出は13回にのぼる。そして迎えた14年若松メモリアル。白井は超抜と言われるモーターを引き当てた。間違いなく噴いていた。しかし、3日目にまさかの落水失格。今度も獲れないのか……そんなムードは確かにあった。
その落水以外はオール2連対だったが、失格が響いて予選は7位通過。準優は1着で勝ち上がったが、優勝戦は2号艇。そう、あのとき白井は黒いカポックを身にまとっていたのだ。
ついに訪れた、その時。白井は2コースまくりで待ちに待った、待ちすぎた、念願のSGタイトルを手にした。拳を天に突き上げたとき、白井は黒いカポック姿だった。11年後、思い出の若松メモリアルで白井は、またしても2号艇、黒いカポックでピットインした。繰り返すが、同じ8月31日の、若松の夜である。
今回は2コース差しでの戴冠である。すでに黄金のヘルメットも手に入れた。あの初戴冠の感動とは、当たり前だが違った空気がそこにあった。しかし、やはり思い出してしまうのはあの瞬間だ。それはこのメモリアル制覇に特別さをまとわせた。白井英治は11年の歳月を感動で結びつけたのだ。(黒須田)
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