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TOP特集ビッグレースレポートPGⅠ第26回マスターズチャンピオンin桐生レポート

PGⅠ第26回マスターズチャンピオンin桐生レポート

森高一真が逃げ切って優勝したPGⅠマスターズチャンピオン。その模様を熱くレポートします。

ボートレース界を確実に席巻してきた銀河系軍団
彼らの活躍に歓喜しつつ、さらに期待したいものとは

 2年前の井口佳典が優勝したときもそうだったのだが、銀河系軍団がマスターズチャンピオンを優勝するというのは感慨深いものがある。月日の流れの早さというか、俺も長くボートレースを見てきたんだなあ、というか。
 このタイトルが創設された頃というのは、出場選手はみな、歴史上の存在にも見えたものである。僕がボートレースを知った頃というのは、登番3000番台の選手がモンキーターンという革新的な旋回技術を駆使して世代交代をはかっていたころ。そんな若い力と対峙した登番1000番台や2000番台の選手は、なかには僕が生まれる前から活躍したレジェンド的存在である。そんな選手たちが、当時の資格年齢である50歳を超えて、出場したのがマスターズチャンピオン。いうまでもなく全員が年上だったし、だからこのタイトルには当時のそうした印象がいまでも根強く自分のなかにある。いわば人生の先達が集う一戦。
 85期については、何よりもまず、彼らの卒業記念(現・修了記念)を取材してる。当時はフリーライターとして某ライバル誌から依頼を受けて原稿を書いたりしており、そのうちのひとつの仕事が85期卒期の取材だった。つまり、彼らが選手になる目前の、訓練生の時代を知っているのだ。その選手たちが、マスターズチャンピオンに出場するわけだから、月日の流れを実感するのも無理はないだろう。資格年齢は45歳に引き下げられ、創設当時の条件のままだったら出場はもう少し先になっているわけだが、いずれにしてもマスターズチャンピオンはマスターズチャンピオン。そこに、あのとき本栖湖で見た(福岡県柳川市に移転される前です)若者たちが年を重ねて参戦しているという事実は、どこかしみじみとした思いをもたらすものである。

 85期生はデビュー当初から資質の高さが喧伝されていた。実際に卒期の際にも、教官たちは声を揃えてポテンシャルが高いことを口にした。「デビュー戦から舟券の対象になる者が多い」とも。その評判は的を射ていて、彼らは早い時期から頭角をあらわした。GⅠ出場も早かったし、田村隆信はデビュー2年でチャレンジカップに初出場。現在でいえば132期生が昨年のチャレンジカップに出場したようなものである。時代が違うとはいえ、特に田村の出世の早さは目を見張るものがあった。
 僕が本格的にボートレースの取材を始めたのは05年のこと。06年にはBOATBoyの制作を任されるようになった。その当時、SG取材に行くと85期生は“新兵”であった。新兵とは出場選手のなかで登番が下のほうの選手たちを指す言葉で、おおむね下から5番目くらいまでが該当する。その頃のSGでは、85期生がそうした若手だったのだ。
 田村が、井口佳典が、湯川浩司が、森高一真が、モーター架台をボートリフト近辺に運んだり、先輩のボートを磨いたり、工具袋を整備室に運んだりというシーンを、その頃は頻繁に見かけたわけだ。すでに田村はSGウィナーとなっていたが、ボート界は登番がモノを言う世界。同期とともに、いわゆる雑用をよくこなしていた。運搬用の台車に湯川を乗せて田村と井口が押す、というような若者らしいはしゃいだ姿を目撃した記憶もある。だから、僕のなかでは85期生は今でも若手であるかのようなイメージもあったりする。
 本誌編集部が現体制になって、今年20年目である。そりゃあ、当時20代中盤の若手だった彼らがマスターズ世代になって当たり前。ついでに言えば、当時30代中盤だった僕も還暦目前になっている。だからやっぱりしみじみしてしまうわけである。彼らが若手であるかのようなイメージ、と書いたが、つまり自分もまだ30代半ばくらいというふざけた意識であるということ。マスターズチャンピオンに出場する85期勢を目の当たりにすることは、てめえの年齢と真っ向から向き合わされるということでもあるので、やっぱりしみじみしてしまうわけです。
 そんなわけで、2年前に井口が優勝したときにも不思議な感覚になったし、そして今回、森高一真が優勝するのを間近で見て、どこか茫洋たる思いになってしまったのだという次第。とりとめもなくつらつら書き連ねてきたことはつまり、時代が確実に動いていることへの呆然、なのかもしれない。(次ページへつづく)

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