
堂々たる戴冠
ニューヒーローには失礼な言い方になってしまうが、戦前は伏兵と目されていたはずである。記念を優勝してここに駒を進めたわけではなく、優勝回数上位でつかんだ切符。これまでGⅠ優出はあったが優勝はなく、SGには過去3節出場していたが予選突破はなし。実績を考えても、目立った存在であったとは言い難かったのが確かなところだ。
しかし、佐藤隆太郎は立派に戦い抜き、SGタイトルをもぎ取った! 予選は6号艇時の4着以外はオール2連対でトップ通過。準優勝戦も堂々たる逃げ切りで優勝戦1号艇。そして、最後も危なげない逃げ切り。まさに王道の優勝である。準優にしろ、優勝戦にしろ、緊張感がなかったはずがない。一躍このクラシックの主役の立ち位置となり、それはつまり優勝に最も近いポジション。浮足立ったとしても不思議はないし、SG4節目の若手がそうなっても誰も責めまい。だというのに、準優の日も優勝戦の日も佐藤は落ち着いた様子を見せていた。SG初戴冠目前のプレッシャーに震えることもなく、怯むこともなく、己を見失うこともなく、堂々と戦った。
言うまでもなく、ここがゴールではない。目標を達成した瞬間でありながら、その目標は達成したことでさらに上を目指すことを強いる性質を持っている。もちろん佐藤は、それを自覚しているはずだ。タイトルを手にしたからには、もはや伏兵ではない。若松で見せた堂々たる戦いぶりで、次に目指すべき頂へと力強く踏み出してほしい。(黒須田)
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