
新概念データ今昔~本誌オリジナルデータで見るボートレーサーの変遷~(2026年7月号)
新概念データで見る関浩哉の今昔

18年ヤングダービーでGⅠ初出場初優勝。関浩哉はセンセーショナルにビッグ戦線に登場した。その後は一足飛びに出世してきたというわけではないけれども、着実に力をつけて、24年にグランプリ初出場。昨年も連続出場を果たしている。ともにトライアル1stからの参戦だったが、見事に勝ち抜いて2年連続優出。昨年は準Vと、黄金のヘルメットまであと一歩のところまで迫った。SGに最も近い男、と呼ばれる選手はどの時代にもいるものだが、関も一躍その段階までたどり着いたと言えるだろう。もちろん今年は、その呼ばれ方を一刻も早く捨て去りたい。
それにしても、新概念データを見ると改めて驚かされるわけである。過去10年さかのぼってみると、最初の2年である16年と17年はまだスローコースにほとんど入っていないのだ。16年にいたっては圧倒的に6コースが多く、17年もほぼダッシュからの戦いで6コースが最多。それでヤングダービーの権利を獲って、一気に優勝までしてしまったわけだから、外からのレースで積み重ねたものがいかに大きかったか。同期のなかでもスローを解禁するのが遅かった関だが(師匠の教えらしい)、今の躍進を考えても意味があったということだろう。いろいろ思うところもあったようだが、その時期は無駄ではなかった。
それは完全に記念戦線に定着した今でも、センターや5コースからもしっかり勝ち切れていることが示している。3コースと4コースはまくり主体、5コースはまくり差し主体で少なからず勝ち星をあげている。強豪相手であり、またインが強い傾向のSGやGⅠで、外からの決め手を持っていることはアドバンテージであるだろう。特にセンターから躊躇なく握っていく果敢な攻撃は、今後も大きな武器となっていくはずだ。
もうひとつ、2コース差しの切れ味が増していることが目を引く。スローを解禁した当初は、2コースではまくり1着も少なくなく、差し1着と接近した数値となっていた。それが21年あたりからまくり1着が減っていき、かわりに差し1着回数が上昇。23年を除けば21年以降はすべて8勝以上をあげており、現在の数値も2ケタに乗っている。2コース逃がし率はそこまで低い数字ではないが、同時にそこまで高い数字にはなっていないあたりは、差して勝ち切ることも多いということが影響しているはずだ。
気になる点があるとするなら、1コース1着率がやや安定していないことか。24年は80%を超えていたのだが、昨年は70%を割り込んでおり、現在も同様。24年以外はまくられ率も2ケタとやや高めであり、ここが課題となってくるかも。イン1着率が上昇し、さらに他コースからの攻撃力も損なわれなかったら、手の付けられない存在となっても不思議ではない。

BOATBoy最新号
テレボート会員限定
boatboy newest release
