
新概念データ今昔~本誌オリジナルデータで見るボートレーサーの変遷~(2026年7月号)
新概念データで見る丸野一樹の今昔

丸野一樹は21年にグランプリ初出場。トライアル1stからの出場だったが、見事に勝ち上がっていって優勝戦にまで駒を進めた。翌22年も連続出場し、やはり1stから出場して2ndに進出。しかし、その2nd初戦でフライングを切ってしまい、23年前半のSGを棒に振ることになる。それ以降、グランプリ復帰は果たせておらず、しかも24年は賞金ランク20位、25年は19位とあと一歩で出場を逃している。今年のグランプリは22年と同じ大村開催。あのときの借りを返すためにも、なんとしても出場を果たさねばならないだろう。そのためにも、悲願のSG制覇を果たしたい26年。7月に地元びわこでオーシャンカップが開催され、ここが最大の照準となってくるだろうか。
丸野の新概念データ今昔をざっと見渡すと、決まり手まくりが突出している年が見当たらない。コース別に決まりてまくりが最多というのは、17年と18年の3コース、16年と21年の4コース、16年の6コースなどがあるが、圧倒的に多いというわけでもない。つまり、丸野の主武器は、まくり差し、差しということになるわけだ。現在の数値もそこは変わっていない。丸野は16年にA級に定着し、2期ほどA2級の期もあるが、ほぼA1級をキープし続けてきた。この10年というのはまさに丸野が一介の若手レーサーから脱却してきた10年であるわけだが、その戦いを支えていたのは鋭い差しハンドルだったということだ。丸野といえばトレーニングが注目されたりもしたが、そうした身体作りも鋭い旋回を可能にしてきたということだろう。
そう考えたとき、やや気がかりなのが、昨年から現在にかけて2コース差し1着が減っていることだろうか。19年には年間で10勝をマークし、記念戦線に定着したその後も安定して勝利を得ていたものが、昨年は年間3勝、そして現在は2勝(データの半分ほどが昨年データと重なっている)。2コースから差す足がなかなか仕上がり切らないということかもしれないが、ここの数字が上昇していけばさらなる充実が期待できるかも。
1コース信頼度は基本的には高く推移している。記念戦線に定着した後では、グランプリデビューを果たした21年がなぜか1コース1着率60%台なのだが、それ以外は安定して70%超。現在は80%にも迫る勢いだ。まくられ率が低いというのも、記念定着前の2010年代後半を除けば、変わらない傾向。丸野はSGではまだ準優1号艇を経験していないが、今年のSGでその初体験があれば、さらにその先も白いカポックを手に入れられれば、初戴冠の可能性はおおいにあるだろう。

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