
新概念データ今昔~本誌オリジナルデータで見るボートレーサーの変遷~(2026年7月号)
新概念データで見る佐藤翼の今昔

今月はグランドチャンピオンが開催されるわけだが、ここからはまさにビッグラッシュ。SGも立て続けに開催され、猛暑の季節は華々しい大舞台のバトルとともに過ぎていく。グランプリ戦線が一気に過熱していく時期でもあり、気がつけば年末への勝負駆けも佳境を迎えていることだろう。
というわけで、今月の当欄では次期SGニューヒーローをピックアップ。すでにグランプリを経験しながら、しかしSG制覇を果たしていない、そしてSG制覇が近いと思われるスターたちだ。まずは佐藤翼。24年にグランプリ初出場を果たし、昨年も2年連続出場。ともにトライアル1stからの参戦で、初出場時はシリーズ回りとなってしまったが、昨年は2ndに進出。今年はさらに上を目指すためにもできるだけ賞金ランク上位でグランプリに向かいたい。GW開催のフライングでメモリアルを棒に振ることになってしまっただけに、出場するSGで念願の初戴冠を果たせばベスト6も見えてくるだろう。
そんな佐藤の新概念データ今昔。佐藤といえばセンター筋からの豪快な攻撃力が強く印象に残るが、それは18年、19年あたりの数字によくあらわれている。その両年は4コースまくり1着が実に2ケタに乗っており、3コースではまくりとまくり差しを使い分けながら1着を量産している。当時はまだ一般戦への出場が多かった頃ではあるが、その攻撃的な走りが18年グランプリシリーズでのSGデビューにもつながったのだろう。その後は数字自体は減少しているものの、これはSGやGⅠ常連になったことが理由というべき。特に4コースでは、現在にいたるまでまくりが主武器になっているのが明らかで、ここにさらに磨きがかかれば悲願達成もさらに現実味を帯びていくのではないだろうか。
一方で、18年19年あたりと少し変化がみられる点があるとするなら、3コースと5コースのまくり差し1着が減少している点。まくり優勢度が高い4コースと比べて、18年19年の3コースはまくり差しも多く、自在性を発揮していたのだが、20年以降は3コースもまくり優勢の年が多い傾向となっていて、現在も同様。また、5コースまくり差しは年間1~2勝に留まっている年が多く、記念戦線ではなかなか5コースから勝ち切れていない傾向も見て取れる。このあたりが今後の課題となっていくだろうか。
注目したいのは、2コースでもまくり勝ちが少なくない点だ。現在も差し1着よりまくり1着が多い2コース、他の年を見てみても差しのほうが圧倒的に多いという年はほぼないと言っていいのだ。今後、この数値にどんな変化が生まれるのか、あるいは生まれないのか。なお、1コースは多少のバラつきはありつつ、基本的には高い信頼度となっている。

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