
SG第28回チャレンジカップin福岡 徹底展望!
●篠崎元志……チャレンジカップ出場は7年連続10回目。19年から連続出場が続いている。チャレカ7年連続出場は継続中としては2位の堂々たる記録だ(※1位は馬場貴也で8年連続)。
ただグランプリ出場は16年が最後。すなわちこの6年間(19~24年)はいずれもチャレカで逆転のグランプリ出場をめざすも夢破れてきたことになる。篠崎のここ6年間の賞金ランキング(グランプリ選考締切時点)は、25位、35位、26位、32位、22位、28位。すっかり20~30位台が定位置になってきてしまった。
そして今年は現在賞金ランキング24位。また今年も……、という嫌な予感が漂ってしまう。
しかし今年がここ数年と違うのは、チャレカの開催地が地元福岡だという点だ。篠崎は福岡で記念レース7優出の実績。今年4月の福岡周年でも予選3位通過で優出したばかりだ。SGでは11年福岡メモリアルで優出3着、17年福岡オールスターで優出3着に入った経験がある。水面相性は申し分ない。
9年ぶり5回目のグランプリ出場へ機運は高まるばかり。さらに15年メモリアル以来となる約10年3カ月ぶりのSG制覇へも期待充分だろう。博多で大暴れして住之江行きの切符をつかみたい。

●山口剛……一年前の雪辱を果たす時がきた。昨年はチャレンジカップをF休みで欠場。チャレカ開幕時点で賞金ランキング17位につけていたが、相手待ち実らず選考最終日に逆転されて19位に転落し、あと一歩でグランプリへの切符を逃した。18位の選手までわずか約132万円差という悔しい次点だった。
今年は現在賞金ランキング31位。2年ぶり11回目となるチャレンジカップ出場を決めた。グランプリへの道は昨年以上に険しいが、戦わずして敗れた昨年のことを思えば、今年は思うぞんぶんチャレンジできるだけに気持ちは前向きだろう。
チャレカは過去10回出場して4優出と好相性。山口にとってSG各大会のなかで最も優出回数が多いのがチャレンジカップだ。特に近年は活躍が目立ち、チャレカ出場3大会連続(21~23年)で優出中。22年鳴門大会で優勝戦1号艇(2着)に乗ったのも思い出される。今年も11月巧者が魅せるのか。
2年ぶり4回目のグランプリ出場をめざしてどんな勝負駆けを見せるのか楽しみだ。昨年次点の悔しさを晴らす秋にしたい。

●丸野一樹……同じく昨年チャレンジカップF休みで痛恨の思いを味わったのが丸野だ。チャレカ開幕時点で賞金ランキング18位だったが、選考最終日に逆転されて20位に転落。相手待ちで吉報届かず、グランプリ出場は夢と散った。
今年は現在賞金ランキング20位。昨年と似たような位置にいるが、今年は昨年と違ってチャレカ出場権を得た。チャレンジカップ出場は3年ぶり5回目。グランプリ切符をめざして勝負駆けを戦う。
やや不安なのが福岡相性か。当地は通算1優出0V。福岡記念レースは6節走って準優出2回、優出0回と実績いまひとつだ。ただ丸野の福岡でのコース別成績を見ると、1コースは1着率69%(16戦11勝)とまずまずで、2コースは1着率50%(14戦7勝)と抜群の数字。4~6コースで1着率2%(42戦1勝)と苦戦しているのが響いて成績を残せていないが、チャレカではダッシュ戦をうまくしのげればスロー戦でポイントを稼いでV争いに加わってくる可能性も充分だろう。
3年ぶり3回目のグランプリ出場をめざす戦いに注目だ。吉報は自らの手でつかみ取る。

BOATBoy最新号
boatboy newest release
