
SG第28回チャレンジカップin福岡 徹底展望!
●毒島誠……昨年末にグランプリを制して黄金のヘルメットをかぶった毒島誠が、まさか今年11月をこんな境遇で迎えることになるとは誰も想像しなかったことだろう。
今年の毒島は3月に尼崎周年と平和島周年で2節連続Vを飾るなど上々の滑り出しを見せ、春先までは賞金ランキング上位争いに加わっていた。ところが5月の丸亀オールスターと6月の平和島一般戦で立て続けにフライングを喫するまさかの悪夢。7月の徳山オーシャンカップを走った後から90日間(7月28日~10月25日)の長期F休みを強いられた。これにより状況は一変し、休んでいる間に賞金ランキングは36位までズルズルと後退。なんとかチャレンジカップ出場権は確保できたが、グランプリ出場へは限りなく赤に近い黄信号が灯っている。
逆転のグランプリ切符獲得をめざして臨むことになりそうな福岡チャレカ。毒島のチャレンジカップ出場は3年連続13回目で、これまでこの大会では4優出2Vをマークしている。17~20年に4年連続優出を果たし、17年下関大会と20年蒲郡大会で優勝。チャレカ2Vの大会最多タイ記録を持つ4人のうちの1人だ。
ただ近年はなぜかチャレカと相性が悪く、21年は3日目にF、23年は初日にF、24年は2日目に妨害失格と、出場3大会連続で賞典除外になっている。今年は予選ラウンドを慎重にクリアしてV争いに加わりたいところだ。
福岡水面の相性はまずまず。まだ当地で大きなタイトルこそ獲れていないが、福岡記念レース5優出の実績があり、当地記念最近8節で優出5回という高い優出率だ。今回も博多の難水面を華麗に乗りこなすのか。
福岡チャレカの最注目選手は毒島になるだろう。8月メモリアルと10月ダービーをF休みで棒に振ったため約4カ月ぶりのSG参戦だ。今年ここまでSG4節すべて予選落ちに終わっている毒島が土壇場で底力を見せるのか。9年連続12回目のグランプリ出場を果たしてグランプリ連覇へ望みをつなぐのか目が離せない。

●瓜生正義……現在賞金ランキング15位。7月末の時点では賞金ランキング74位という位置に沈んでいたが、8月の若松メモリアルで優出2着、9月の高松宮記念で優出4着、10月の蒲郡周年で優出4着と3節連続優出の大活躍を見せ、一気に2年連続18回目のグランプリ出場へ手が届くところまで上がってきた。
そして迎えるチャレンジカップは舞台が地元福岡だ。瓜生にとって福岡は記念レース14優出7Vというケタ違いの実績を誇る水面。09年オールスター、11年メモリアル、16年ダービーと福岡SGを3回も制してきた。当地前走となる昨年12月の福岡周年で優勝したのも記憶に新しいところ。福岡SG4冠目へ期待は高まるばかりだ。
チャレンジカップ出場は5年連続22回目。これまで4優出と相性まずまずで、15年以降は出場7大会連続で準優出中(うち1優出)と好走が続いている。今年は地元でチャレカ初Vを狙いたい。
8月の若松メモリアルでは優勝戦1号艇に乗るも2着に敗れ、惜しくも約3年8カ月ぶりのSG優勝を取り逃がした。今度こそ21年グランプリ以来となる12個目のSGタイトルへ。博多のファンは瓜生の快走を目に焼き付ける準備を整えて待っている。

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