
SG第72回ボートレースダービー徹底解剖!#1 守屋美穂選手独占インタビュー!!
■「おかえり」と言ってもらって、帰ってこられたんだなと

――GⅠとSGの準優勝戦におけるスタート事故が続いたことでGⅠとGⅡ、SGに1年間出場できないことになってしまいました。それがわかったときはどういう気持ちになったのでしょうか。
守屋 なんて言うんですかね、目の前の目標を失ったというか、それまで出られていた舞台に上がれなくなるということで、残念というか、もったいないというか……。モチベーションが下がってしまうときはありました。去年のレディースチャンピオンや今年のレディースオールスターなどはあまり見たくなかったというか、気にしないようにしていたところもあったんです。
――ビッグレースに出られないからこそ、どのような1年を過ごすか考えたりはしましたか?
守屋 そうですね。やっぱりモーター出しにしても技術にしても、自分に足りないところはまだまだあるなと感じていたので、そこを磨いていきたいとは思っていました。
――8月のレディースチャンピオンでGⅠ、ボートレースメモリアルでSGに復帰しましたが、それぞれどんな思いで出場しましたか?
守屋 自分の中ではこの1年は結構、あっという間だったので……。ファンの方や関係者の方に「おかえり」と言ってもらって、それで帰ってこられたんだなと実感しました。そういう言葉をかけてもらうまでは、復帰戦だから頑張ろうみたいな感覚はあまりなくて、いつもどおりの気持ちで入った感じだったんです。
――この1年でSGやGⅠに対する考え方が変わったり、逆に一般戦や女子戦に対する向き合い方が変わったりした部分はありましたか?
守屋 とくには変わりはしなかったんですけど、今回SGを走らせていただいて、やっぱり技術の未熟さだったり、メンタルの未熟さだったりをすごく痛感しました。SGはそういう経験をさせていただける舞台ですから。まだまだ伸びしろしかないなっていう気持ちになりました。
――ダービーにはどういう思いで臨むことになりそうでしょうか?
守屋 今回、自分の中で見つかった課題を少しでも克服したいというか、課題が課題ではなくなっているようにしてレースに臨みたいなと思います。
メモリアルであらためて気づいたというか、明確になったんです。メンタル面もそうですが、まずはターン技術を向上させることです。
――具体的にターン技術の向上というのはどのような部分かお聞きしても良いですか?
守屋 もっとメリハリをつけたいというか、なんて言えばいいんだろう……。たとえば山口(剛)さんや峰(竜太)さん、茅原(悠紀)さんなんかは、キュッキュッという感じで鋭角にターンしますが、わたしのターンは、ぐる~っと回るような感じになっている。そこを変えないと上の舞台では戦えないと思うんです。
――それは短期間で直せるものなのでしょうか?
守屋 直せないと思います(笑)。だから18年間、何してきたんだろうっていう気持ちはすごくあります。でも、そこをなんとかしたいんですね。
――ダービーでは具体的な目標はありますか? たとえば予選突破したいとか。
守屋 そうですね……。すごく勝ちたいという気持ちでいっちゃうと、わたしは失敗しがちなので、目の前の一走一走、平常心でやって、それが結果につながっていけばいいかなと思います。
――開催地である津との相性はどうですか?
守屋 津は良かったり悪かったりですね。すごく前にはF2したこともありますが、GⅡで優出できたこともありますし。前回の女子戦ではモーターの仕上がりは良かったんですけど、スタートをずっと合わせきれなかったんです。でも、津に対して苦手意識などがあるわけではないです。
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