
SG第35回グランドチャンピオンin戸田 徹底展望!
●桐生順平……昨年10月に戸田で行なわれたボートレースダービーで優勝。予選を①④②①②①着の3位で通過し、準優で1コース逃げを決めて優出切符を手にすると、優勝戦では3コースから圧巻のまくり一撃。1コースにはダービー連覇がかかる峰竜太、2コースには戸田SG連覇がかかる毒島誠と強敵が並んでいたが、気迫の速攻を決めて地元SG初Vを飾った。桐生にとっては17年のグランプリ以来、約6年10カ月ぶりとなる久々のSG制覇。埼玉支部の戸田SG優勝は03年クラシックの西村勝以来で約21年ぶりだった。
桐生は戸田記念レース通算11優出6Vという圧倒的な実績。14年の戸田ヤングダービーでGⅠ初Vを飾ったのを皮切りに、17年の戸田周年、22年の戸田周年、23年の戸田周年、24年の戸田周年、24年の戸田ダービーと次々にタイトルを獲得してきた。
地元SG連覇がかかる戸田グラチャンでどんな走りを見せてくれるのか楽しみは尽きない。ちなみに桐生はこれまでグラチャン出場11回で1優出0Vと実績いまひとつ。優出は18年の徳山大会で、準優で6コース差しを決めて19万舟を出し、優勝戦3号艇で3着に入ったのが唯一だ。ただ15年以降は出場9大会連続で予選突破を果たしており、グラチャン相性はさほど問題ないだろう。戸田グラチャンではまず7大会ぶり2回目の優出を狙う。
戸田では23年6月に戸田周年、24年6月に戸田周年が行なわれ、いずれも桐生が優勝。25年6月の戸田グラチャンに向けて伏線は張られまくっている状態だ。V候補大本命の桐生が下馬評に応えたとき、梅雨空の戸田に地元ファンの歓声が響き渡る。

●佐藤翼……昨年10月の戸田ダービーで準V。予選は①③①③③着のオール3連対で5位に入り、準優2号艇で2着を獲って地元SG初優出を果たすと、優勝戦では5コースから鋭いまくり差しを見せて2着連絡み。表彰台に上がる活躍となった。
佐藤は戸田記念レース通算3優出0V。18年の戸田周年では1着中田竜太、2着桐生順平に続く3着に入って地元ワンツースリーの一角を担い、23年の戸田周年では桐生に続く2着で地元ワンツーを形成。そして昨年のダービーでも桐生に続く2着だった。すなわち戸田記念レース優勝戦で佐藤の前を走った計4人はすべて埼玉勢。今度こそ同僚の壁を打ち破って地元記念初Vを果たしたい。
佐藤の戸田記念レース最近5節の成績を見ると、22年2月の戸田周年は予選3位、22年4月の戸田周年は予選7位、23年の戸田周年は予選3位、24年のダービーは予選5位、今年2月の関東地区選は予選3位と抜群の安定感。毎節のようにシリーズリーダー争いに加わっている。そのカギとなっているのが3コース戦で、戸田記念最近5節で3コースは6戦4勝の1着率67%という驚異的な数字。まくりで3勝、まくり差しで1勝をあげている。戸田グラチャンでも佐藤の3コース戦に注目しておきたい。

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