
PGⅠ第14回クイーンズクライマックス節間最新レポート【5日目】
<ピットから>

遠藤エミが珍しく表情をカタくしていた。前日の時点で無事故完走で優出当確だったのは遠藤と川野芽唯。川野が2ポイント差リードで、まずは川野には先着したいところだった。それはなんとか果たせたのだが、1ポイント差だった小野生奈に2着に先着され、2着と3着には2ポイント差があるので、この時点で小野を得点で上回ることができなくなった。すなわち、優勝戦1号艇がなくなったのだ。どこまで把握していたかはわからないが、優勝戦の内枠もなくなっている。優勝戦1号艇を意識していたとするなら、鎌倉涼に逃げ切りを許し、小野にも先着を許したのは激痛だったに違いない。険しめの表情になるのも致し方ないところだった。

勝った鎌倉涼は、もちろん爽やかな表情を見せていたのだが、何より寄り添った西村歩と関野文が満面の笑顔を見せていた。これで得点トップに浮上。優勝戦1号艇を引き寄せる逃げ切りになったのだ。遠藤が2着だったら、逃げても遠藤を抜くことはできなかった。遠藤の失敗を願っていたわけではないが、結果的に最高の状況を迎えたのだから、鎌倉自身はもちろん、仲間たちが沸き立つのは当然のことだ。

12Rでは何と言っても平高奈菜の勝負駆けだ。枠番抽選で2戦連続で6号艇を引き、しゃがみ込んだ昨日。12Rを迎えた段階では、相手の着順にもよるが、2着が欲しいところだった。前付けも考えられたが、腹を括っての6コース勝負。そして道中で見事に2番手に浮上して、優出決定! 出迎えた仲間がみなその健闘を称えるなか、平高も最初は笑顔を見せていたが、やがて顔が渋くなってくる。「疲れたぁ~~……」。たしかに大激戦であり、また調整にも奔走する一日だったから、疲労感も当然、大きかったことだろう。そのうえで、その疲労感は充実感にも見えた。とにかく、本当にお見事!
<優勝戦>
シリーズ優勝戦は若狭奈美子が1号艇。18年クイーンズクライマックスシリーズでも優勝戦1号艇に入りながら敗れており、リベンジの意味ももつ白カポックとなった。2号艇の三浦永理は当地大村で行なわれた第1回クイーンズクライマックスの覇者。今年はシリーズで初代ティアラ女王の貫録を示すか。
そして、クイーンズクライマックス優勝戦は鎌倉涼が1号艇。グランプリは同期の桐生順平が1号艇から逃げ切って優勝。今年の年末ビッグを締めるのは100期勢ということになるのか。ちなみに、100期勢は全員が優出! また、福岡勢も3人全員が優出。川野は10年ぶり2度目のティアラ戴冠を目指す一戦。昨年の覇者・遠藤エミは4号艇。連覇と大会最多3Vを青のカポックで虎視眈々と狙う。
11Rクイーンズクライマックスシリーズ
①若狭奈美子(岡山)
②三浦永理(静岡)
③向井美鈴(山口)
④中田夕貴(埼玉)
⑤堀之内紀代子(岡山)
⑥海野ゆかり(広島)
12Rクイーンズクライマックス
①鎌倉涼(大阪)
②小野生奈(福岡)
③川野芽唯(福岡)
④遠藤エミ(滋賀)
⑤渡邉優美(福岡)
⑥平高奈菜(香川)
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