
GⅡ第7回全国ボートレース甲子園節間最新レポート【5日目】
<準優勝戦>

●10R
地元のエース馬場貴也が1号艇で登場した準優一発目。吉田拡郎が3コースからツケマイで攻めたが、馬場はこれをきっちりと受け止めて逃走。吉田に乗じて差した坪井康晴、深谷知博も及ばず、馬場が地元でGⅡ優出一番乗りとなった。
2番手は吉田、坪井、深谷の3人により接戦となったが、2マークで最内の坪井がコース有利に抜け出して浮上。1マークは引き波にハマって後退していた上條暢嵩が追い上げ、坪井に迫る瞬間もあったが、3着まで。坪井が優出。3連単①-④-②は1460円、6番人気だった。

●11R
4カド中島孝平がややヘコんだ以外は、ほぼ横一線のスタート。逃げ込みをはかるインの関浩哉に襲い掛かったのは3コースの丸野一樹。豪快なツケマイ一閃で関を呑み込み、地元で見事な1着優出。10Rを勝った馬場とともに、地元勢Vを目指す優勝戦となる。
2番手はなんとか粘った関と、5コースからまくり差した片岡雅裕の争い。バック並走で、内に位置取る片岡が優勢にも思えたが、2マークで関は的確な差しハンドル。一気に片岡を突き放して、なんとか優出は確保した。歴代覇者の一人である片岡は、無念の3着で優出ならず。

●12R
スリットは綺麗な横一線。こうなればイン秋元哲は先マイ必至。きっちり先に回って、握ってくる佐藤翼や5コースから豪快にまくり差した峰竜太を封じて、逃げ切ってみせた。これで優勝戦1号艇だ!
2番手争いは激戦。佐藤と峰の2番手争いとなったバックから、2マークで両者が牽制し合っている間に、平本真之と稲田浩二が差し込む。完全に両者の2番手争いかと思われたが、伸びた峰が2周1マークで先マイ仕掛け。これが平本と稲田を一気に抜き去って、2番手に浮上している。稲田、平本はさらに猛追も、峰が2周2マークも捌き切る。さらに追う稲田をしりぞけて、2着でゴールした。
<ピットから>

11Rはびわこ特有のうねりが水面には生じていたようだ。インで敗れた関浩哉は、周囲と話しながら、右手をボートに見立ててバタバタと揺らしてみせた。どうやらうねりに足をとられて艇がバタついた、ということのようだった。

一方、丸野一樹はさすがの地元選手。それを見据えたうえで、「一か八か、コケてもいいと思っていった」という渾身のツケマイ。丸野といえばまくり差しが得意というイメージだが、「この水面ならインは落とす」と判断しての外マイ選択。レース後、関は丸野にそれを伝えられたか、一瞬だけ天を仰いでいる。「そうだったのかぁ~」と吹き出しをつけたくなるような、そんなシーンであった。丸野はまさにしてやったりの快勝だ!
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