
SG第52回ボートレースオールスター節間最新レポート【3日目】
<今日のベストレース>

12R 峰竜太 1コース逃げ
峰がイン逃げを決めた、それでベストレースとはずいぶんと安易に見えるが、注目点はそこではない。では5コースから鋭くまくり差して2番手に浮上した片岡雅裕か。これも見事ではあったが、取り上げたいのは土屋智則の逆転3着だ。

6コース発進で1マークは見せ場らしい見せ場を作っていないが、2マークで差して3番手争いに浮上すると、2周1マークは3番手先マイで先行していた桐生順平に並びかけている。2周2マーク、内に桐生、外に土屋で並走状態。桐生が有利なポジションだったが、ここで土屋は思い切ったツケマイ! これがものの見事に決まったのだ。スピードターンに定評のある桐生を、渾身の握りマイで沈めたのだから、これは価値が高い! 6号艇での3着は、明日の勝負駆けを考えても、実に意味のある逆転劇だった。
土屋は今日、5号艇と6号艇の外枠デー。これを3着3着と舟券絡みでまとめたことも価値が高かった。まだ1着はないけれども、オール3連対をキープ。明日は待望の1号艇が回って来るから、逃げ切れば準優好枠も期待できそうだ。機力の気配は良さそうなだけに、ぜひ注目しておきたい。

<ピットから>
係留所で回転調整などをしていた白井英治のもとに、清水愛海が駆け寄った。白井はボートのカウルに腰かけ、清水はしゃがみ込んで、長い会話が始まった。どう見ても、白井が清水にアドバイスを送っている光景だ。白井は言うまでもなくスーパースター。同支部といってもはるか高く見上げる存在だ。まだルーキー世代であり、レースでもあまり一緒になることのない清水にとっては、声を掛けるのも勇気がいるのではないだろうか。
「白井さんがいろいろ優しく声を掛けてくれるんです。今も、小回りの仕方を教えていただいて、それから練習してました」
前検日には川井萌も含めた3人でレース場入りしているが、なんと白井が交通機関の時間を調べて「これがいいんじゃないか?」と提案したそうだ。SG初出場の清水(と川井)を気遣って、レース場入りまで白井がリードしたわけだ。
SGの現場で白井から教えを請えるのはただでさえ大きな経験だが、それ以外の部分でもさまざま接することができるのはこれ以上ない学びになっているだろう。
それにしても、白井英治、優しいじゃないか!(笑) 明日の清水は1号艇。菅章哉がいる番組ではあるが、水神祭の大チャンスである。ピットには、清水の奮闘を優しく見守る白井の姿があることだろう。
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