
GⅡ第11回レディースオールスター節間最新レポート【最終日】
<ピットから>

JLCのインタビューを受けながら、思わず涙が流れた。丸亀は、昨年3月に落水して大怪我を負った水面。「他場にはない緊張感を持って走った」と語っていた通り、あの日のことがオーバーラップすることもあっただろう。それは時に恐怖を伴ったかもしれない。
そんな水面で西橋奈未は、「いい思い出を上書きできました」と記念初優勝を果たした。1年2カ月前のこと、そして今節の7日間、すべてが走馬灯のように思い返されて、大きな大きな達成感を得たのは間違いない。
もちろん笑顔もあった。出迎えた今井美亜とがっちり握手し、ともに感動を分かち合ったときだ。なにしろ、チルト3度まくりという脅威が襲い掛かる1号艇での優勝戦だったのだ。そして実際に、その脅威は矢のように飛んできた。それを受け止め、半ば敗戦を覚悟するなかで勝ち取った栄冠。そこには当たり前だが、勝利の達成感も沸き上がって当然だ。
そのうえで、西橋は次に目を向ける。SGボートレースオールスターだ。タイトルを手に臨むSG。西橋はどんな表情を浜名湖のピットで見せてくれるだろうか。

それにしても、田上凜、惜しかった! 今節見せたように、スリットから一気に伸びて、内を呑み込もうとしていたのだ。しかし、西橋を超えることはできなかった。ピットでは、大阪支部の先輩だけでなく、寺田千恵や平高奈菜など、他支部の選手も「惜しかったね」「頑張った!」と声を掛けている。まだデビューして3年の若手が挑んだチャレンジを、多くの先輩たちが見守っていたのだ。寺田なら田口節子、平高なら愛弟子の山田理央も優勝戦に乗っていて、もちろん彼女たちの優勝を願っていたはずだ。それでも、スリットから1マークまでに見せた鮮烈な走りに、先輩たちも熱くなった。そして、自分の仲間が仮に敗れたとしても、田上が優勝していたら痛快な思いを抱いていたのだろう。田上は、先輩らの励ましに笑顔で応えていた。アッパレ! 今節の影のMVPは間違いなくチルトアッパー田上だ!
BOATBoy最新号
テレボート会員限定
boatboy newest release
