
黒須田守のボートレースと旅打ち酒の日々(2026年10月号)
●8月3日~12日 ボートレース徳山


びわこから徳山へは直接転戦。オーシャンカップ最終日翌日には銀行に行く用事があったので、大津近辺で支店を検索したら、京都と大阪にはいくつかあった。ならばまずは新快速で新大阪まで。コインロッカーに荷物を預けて、銀行で所用をこなす。そして、いざ徳山……の前に天満! オーシャン最終日とレディースチャンピオン前検日は中2日あったので、この日は銀行に行ったらもう仕事はない。天満でお気に入りの立ち呑み「銀座屋」さんで赤星と赤ウインナーに癒されてから、徳山に向かった次第である。大津で立ち呑みに救われ、転戦途中でも立ち呑みに癒やされた、真夏の連戦なのであった。
徳山に到着。ホテルにチェックインして、さっそく旅打ち酒に向かう。足を運んだのは、これまたお気に入りの「食うちゃん」さん。徳山では数少ない立ち呑み屋である。って、また立ち呑みかよ。何度でも言う。立ち呑みは癒やし、なのである!
食うちゃんさんには馬刺しがあって、前回訪れたときに食べたら絶品。今回も注文してみたら、仕入れ先が熊本で、地震の影響で入荷がないのだという。そう、オーシャン初日に熊本で大きな地震があった。10年前にもあったばかりで、あのときもびわこ遠征中だったことを思い出す。熊本の皆さんに心からお見舞い申し上げます。熊本産の馬刺しをバクバク食べて、少しでも力になれるのなら幸いです。
食うちゃんは極狭店。数人で満席になるので、混んでいるときにはワタシのような巨体は迷惑と考えて、店の前まで来ても遠慮してしまうことも多々だったりする。そんなこんなで、今回はあともう1回しか足を運べなかった。残念ではあるが、商売繁盛は何より。またスキを突いてうかがうとしよう。


そんなわけで、食うちゃんを断念したあとに、今回は新規開拓をしてみた。まずは何年も前から気になっていた、「瀬戸内料理」を謳う「にしむら」さんに突撃。大当たり! お通しに出てきたフグの煮凝りを口にした時点で名店と確信したほどで、オクラのお浸しがまた美味し。おそらく出汁の取り方が絶品なんでしょうね。味わい深く、旨味がしばらく口の中で余韻を醸すほどだった。山口の地酒もズラリ揃っており、やっぱり出会ったハモの湯引きを食べたら、もうたまらん。周南市の地酒である原田をとことん呑んでしまって、その後の記憶がぶっ飛んだのであった。どうやってホテルに帰ったんだっけ?

「おり鶴」さんも素敵なお店だった。女将さんがひとりで切り盛りしており、メニューを眺めればどれもこれも安い。地ダコの唐揚げがもう、驚きの美味さ! タコってこんなに柔らかく、旨味を凝縮させつつ揚げられるものなんですかね。他にも食べたいものがいろいろあったのだが、あろうことか、僕が席に着いたとたんに立て続けにお客さんが3組やってきて、あまり広くないお店が満席状態に。女将さんがパニックになりそうだったので、ほどほどで引き上げたのだった。またスキを突いて必ず来ます。

新規ではないのだが、「山頭火」さんも名店。いつだったか池上カメラマンに連れてこられたお店で、山口の地酒が揃っていて魚も抜群なのだから、名店でないはずがない。また、赤せんまいの味噌焼きが美味すぎ! サッポロ赤星が進むわ進むわ、予定外の2本目に突入したほどなのだった。それにしても、本当に赤星に出会えるお店が激増してますね。山頭火さんのメニューでは、以前は別の銘柄であっただろう部分に白いテープが貼られて「サッポロ赤星」と書いてあったから、最近導入されたものと思われます。赤星フリークには本当にありがたい昨今なのである。

そうそう、昨年のオーシャン時には節間通して閉店していた「くし安」さんがオープンしていたのが嬉しかった! とにかく居心地が最高で、女将さんのお人柄も最高。テレビでは阪神vsDeNA戦が流れていて、女将さんは阪神ファンの様子。僕もにわかタイガースファンになり切って、一緒に応援しながら呑む酒と名物のどじょう串が実に美味しでありました。
というわけで、6月下旬から1カ月半の間に駆け抜けた5節間、旅打ち酒のおかげで無事に完走できました! 今月も先月と同じくこれで締めます。酒よ今夜もありがとう。
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