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TOP特集連載記事黒須田守のボートレースと旅打ち酒の日々(2025年12月号)

黒須田守のボートレースと旅打ち酒の日々(2025年12月号)

ボートレースに溺れ、酒にまみれる…… ボート雑誌の編集長が、ボートレースのために出かけ、酒を呑んだくれる日々。ただそれだけのこの記事が、なぜか読者に温かく受け入れられるという……。というわけで、今年度も続行! 相も変わらずボートと酒にまみれる日常を、やはり臆面もなく自撮り画像をさらしながら綴る旅打ち酒記。 文・黒須田守

●9月22日~28日 ボートレース宮島


 ヤングダービーの開催地は宮島。宿泊地はJR広島駅前である。広島の繁華街といえば、流川や薬研堀など、広島駅から少し離れたところにあるのだが、レース場への通勤を考えると少々不便。というわけで広島駅前にホテルを確保することになり、そして旅打ち酒的にも何ら問題はない。なにしろ、広島駅前には通称エキニシという一角があり、戦後には青線地帯だったというこの地区は街の雰囲気もレトロで素敵だし、大衆酒場もゴマンとあって、とにかくゴキゲンなのである。


 ところが、このところエキニシの雰囲気が少々変わったなあと感じてはいたのである。新しい、そして小洒落た店が増えてきて、若者の姿が増えた。東京でいえば、ゴールデン街の変貌に似ているというか。近頃は大衆酒場を好む若者も増えているから、なんだか街がキラキラし始めた。それが少し落ち着かないというか、オッサンとしてはなんとなく居心地が悪く感じられたりもするわけである。


 今回、エキニシに足を運んだのは1回のみ。そして、決定的に雰囲気の変化を実感したのであった。いや、もちろん若者で活気づくのはとてもいいことです。オッサンの性に合わんというだけのことで、ますますの発展を祈る次第であります。


 というわけで、今回は駅前の別の区域でゴキゲンな旅打ち酒発掘に励む毎日となった。これがまた楽しい! 過去に一度だけ訪れたお店では、「三ツ星」さんと「京ばし」さんをリピート。三ツ星さんは立ち呑みで、最近の自分の嗜好にもドンピシャである。サッポロ赤星でスタートして、その後はチューハイを鯨飲。

「三ツ星」さんで赤星! 一人でのんびり呑もうと行ってみたら、シュー長が先客で呑んでた(笑)

串焼きは何を食っても美味しで、チューハイのグラスが空くたびに自分の笑顔が深くなっていくのを感じる。いや~、居心地がいい!「京ばし」さんでは、地酒の賀茂金秀でしっぽり。燻製盛り合わせを注文したら、どうしたって日本酒に合わせたくなったのだ。カウンターで心地よく酔っていく感覚が実に楽しい。

 今回初めて訪問した一角が、実はエキニシのすぐ近く。エキニシから大通りを渡って、高架橋の下に広がる「ほのぼの横丁」である。まず「広島県民酒場」さんにハマった。県民専用の呑み屋かと少したじろいだが、えいやっと入ってみたら客の3分の2が県外の人らしく安心。メニューは広島名物がズラリで、大好きな「がんす」が絶品! 

「広島県民酒場」さんでがんす! 普段はあんまり揚げ物で呑んだりしないんだけど、これは酒に合うんだよなー

小いわしの天ぷらも必須で、これはもう日本酒ですよね!「若松」さんは素敵な女将さんが切り盛りする小さなお店で、扉を開けたら満員御礼。それでもカウンターの一角に潜り込ませていただき、やっぱり「がんす」を注文。あ、がんすとは魚肉の練り物を揚げたものです。ビールやチューハイが合うと思うけど、日本酒でもいけます。「角打ち福本屋」さんは、角打ちと銘打っているとおり、立ち呑み屋さん。日本酒の品ぞろえがハンパなく、何を呑もうか迷うのがまた楽しい時間である。ご年配のご夫婦が営む「とりせん」さんは、老舗の焼き鳥屋。焼き鳥は塩で、という方が多いのは重々承知で、こうした歴史あるお店ではタレで食すのが美味し。コの字カウンターの居心地も抜群で、これは通っちゃうなあ

「角打ち福本屋」さんでは日本酒におでんを合わせました。ようやく猛暑も終わって、おでんが美味い季節になってきました
「とりせん」さんで焼き鳥をとことん味わう。コの字カウンターって、なんでこんなに居心地がいいんだろう


 というわけで、広島駅前にまたお気に入りの一角が増えた、ヤングダービー遠征なのであった。次の宮島は……来年のマスターズチャンピオン! 半年後が実に楽しみである。

「京ばし」さんで食べたお刺身のキムチ和えが大ヒット! これはさすがにビールですね
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