
BBスタッフ「毎月旅打ち」(2026年9月号)
ついに、さわやか。

さわやか。静岡県民ならばこの言葉は形容詞ではないのである。さわやかな笑顔、さわやかな日差し、さわやかな気候、さわやかなうなぎ(?)。我々が形容詞として用いるこの言葉は、静岡県民にとっては固有名詞なのである。そう、「炭焼きレストラン さわやか」は、静岡県民が愛するファミレスチェーン。名物のげんこつハンバーグは、誰しもが1度食べたら病みつきになると評判の逸品。なんとしてもげんこつハンバーグが食べたい! 出発前からそう願った俺は、あらかじめネットを検索、浜松駅近くの店舗に目星をつけていたのだ。うなぎに振られた今、げんこつハンバーグを食わずば今日が終わらん! そんな気合なのである。


と、いうのもだ、この「さわやか」、とにかく劇混みするのである。1時間待ちならば早いほう。2~3時間待たされることもあるという人気ぶり。とはいえ、最近はネットで予約ができるようになっていて、店前で延々と待たされることはない。店舗のある程度近くでないと予約できないので、帰りの東海道本線で浜松近くに来てからスマホで予約したのだが、推定待ち時間は90分とのことだった。ホテルでただ時間をつぶすのもなになので、ぶらぶらと駅周辺を散策。うなぎ屋を見つけてはしょんぼり。そして待つこと90分。遠鉄百貨店の8階にある浜松遠鉄店を訪れたのだ。店前でも15分くらいは待ったろうか。それでもなんとか入店完了。そしてついに、げんこつハンバーグがやって来た!


う、う、うまいっ! げんこつという名前通り、球型のようなハンバーグをテーブルで店員さんがふたつにカットしてくれる。それぞれの断面を鉄板に押し付けて最後の仕上げ。豪快にあふれ出す肉汁。250グラムの食べ心地に大満足しながら、一気に、あっという間に完食したのだ。いや、ほんと、お世辞抜きで今まで食べたハンバーグでいちばん美味かった! 静岡県民のソウルフードと呼ばれるにふさわしい味わいだった。いやもう、浜名湖旅打ち来たら絶対に食べるべし! うなぎ食わずともさわやか食うべし! そう思ったのだ。大満足して店を出て、素晴らしい1日の締めに居酒屋さんへ。大衆ビストロジモンさんで最強レモンサワーを味わい、さらに感動。うーん、なんてすばらしい1日なんだ……。そう思いながらホテルに帰って眠りについたんだ。ベッドの上で、ちょっとだけうなぎのことを思い出したんで、うなぎ屋さんのWEBサイトから、翌日の予約をしておいたんだ。
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