
新概念データ今昔~本誌オリジナルデータで見るボートレーサーの変遷~(2026年8月号)
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川野芽唯
の今昔

今月はレディースチャンピオンに出場する選手を取り上げる。優勝候補の一角を成し、また昨年のクイーンズクライマックスにも出場した、そして優出も果たしている、いずれも福岡支部の3人だ。
まずは川野芽唯。2015年にクイーンズクライマックスを優勝し、しかしその後は17年にも出場を果たしたものの、しばらくシリーズ回りが続いた。だが23年に3回目の出場を果たすと、昨年まで3年連続出場。うち優出も2回を数える。昨年は第1回スピードクイーンメモリアルでも優出しており、節間最速タイムも叩き出した。まさしく充実期に突入していると言っていいだろう。レディースチャンピオンは23年津大会で準V。今年はもうひとつ上を狙っての出場だ。
過去10年さかのぼった川野の新概念データ。まさにクイーンズクライマックスを制した翌年からの10年だ。まず目に留まるのは、2コース逃がし率の低さだ。16年と19年は30%を割り込むほどの低さで、現在も44・4%と低めの数値。50%を超えている年が3回あるが、それにしても50%台前半で、基本的にはインを逃がしにくい2コース選手と言うことが言える。その原動力はやはり2コース1着回数が多いことで、自分が勝つことで逃がし率を下げている側面があると言える。また、10年前から差しが圧倒的に多いのは24年だけと言ってよく、2コースまくりも強力な武器になっている。それが昨年、そして現在もさらに尖鋭化しており、レディースチャンピオンでもジカまくりが決まるかどうかが活躍のカギになるのかもしれない。
センター戦では、基本的にまくりが主武器となっている。16年、17年は特に3コースまくりが強力で、同じ傾向は23年にも見られた。4コースはどちらかといえば自在と言うべき年が多かったのだが、現在は4コースではまくりに偏っている傾向。そうしたなかで気になるのは、現在の3コースでの1着がかなり少なくなっている点だ。これが10年前や23年の数値に戻っていけば、さらに怖い存在となってくるだろう。
もうひとつ注目したいのは、現在の1コース1着率の高さだ。実に80・6%という高率でこの10年のなかでは最高値である。20年、21年に50%台の数値があるように、決して特筆すべき高さとは言えなかった1コース1着率。しかし年を追うごとに安定感を増しているように見え、久々にクイーンズクライマックスに出場した23年には70%台に。昨年は75%をも超えて、現在は80%にまで到達した。このインでの安定した強さも、充実期に突入した要因かも。

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