
SG第72回ボートレースダービーin津 徹底展望!
●白井英治……8月の若松SGボートレースメモリアルで優勝。予選を2位でクリアし、準優で1コースから逃げ切って22年グランプリ(優勝)以来のSG優出を果たすと、優勝戦では2コースからキレ味鋭く差しハンドル一閃。4つ目のSGタイトルを手にした。これで賞金ランキングも急上昇し、3年ぶり11回目のグランプリ出場が当確となっている。
津ダービーはSG連続Vをめざす戦いだ。8月のメモリアルと10月のダービーは約2カ月の間隔が空くこともあって連続Vはなかなかの難業。これまで74年の野中和夫と19年の毒島誠しか達成していない。史上3人目の夏秋連覇を狙う戦いに注目だ。
白井のダービー出場は2年連続18回目。01年とこなめ大会でSG初優出を飾るなどダービー優出6回(01年、02年、09年、16年、17年、21年)をマークしており、これは今節出場メンバーのなかで最多の数字だ(※2位は池田浩二と峰竜太で5回)。しかしまだ優勝はゼロ。173㎝の長身の白井がダービージャケットを華麗に着こなす姿を見てみたい。
やや気になるのが津の相性。当地通算7優出0Vでまだ優勝がない。白井にとってV歴ゼロの水面は津と住之江だけだ。とはいえ津記念レースで優出が5回もあり、昨年の津GⅡ全国ボートレース甲子園でも優出2着の活躍を見せていただけに心配する必要もないだろう。ダービーで津初Vを飾り、年末のグランプリで住之江初Vを飾って全場制覇を達成するのが最高のシナリオだ。
大会直前の10月15日に49歳の誕生日を迎える白井が、40代最後のダービーで頂点を狙う。

●峰竜太……昨年の戸田ダービーで優勝戦1号艇に乗るも無念の4着。桐生順平の渾身のまくりを浴びて沈み、一昨年の蒲郡大会に続くダービー連覇の偉業はならなかった。
とはいえ峰はダービー通算5優出1Vとこの大会は好相性。特に近年は強さが際立ち、21年が優出3着、22年が欠場、23年が優勝、24年が優出4着で出場3大会連続優出中だ。今年も当たり前のようにV争いに加わってくる可能性大か。
津の水面相性も申し分なし。当地記念レース通算3優出1Vの実績がある。23年の津周年で高田ひかるとのデッドヒートを制して優勝したのが記憶に新しいところだ。秋の津で峰が輝くダービーになるのか。

●茅原悠紀……選考勝率8.49。2位の峰竜太(8.08)に0.41もの大差をつけてぶっちぎりの1位となった。初日ドリーム戦1号艇で津ダービーの戦いは始まる。
津で茅原といえば誰もが思い出すのは15年の津周年の優勝戦だろう。先頭を走る新田雄史を追走し、3周2マークで凄まじい差しハンドルを決めて大逆転。艇史に残る衝撃的な優勝劇だった。
茅原はその後も19年の津周年で優出2着、今年4月の津周年で優出5着に入るなど当地で好走を見せており、津記念レース通算3優出1Vをマークしている。津ダービーではどんなドラマを見せてくれるのか楽しみだ。

BOATBoy最新号
boatboy newest release
