
SG第72回ボートレースダービーin津 徹底展望!
●桐生順平……昨年の戸田ダービーで劇的な地元V。予選を①④②①②①着の3位で通過し、準優で1コース逃げを決めて優出を果たすと、優勝戦は1号艇にダービー2連覇がかかる峰竜太、2号艇に戸田SG連覇を狙う毒島誠、6号艇にはSG連続Vがかかる馬場貴也など錚々たるメンバーがそろっていたが、3コースから鮮やかにまくりを決めて先頭へ。赤いカポックでVゴールを駆け抜け、戸田に熱狂の渦を巻き起こした。
あれから1年、タイトル防衛をめざして津に乗り込む。ダービー2連覇は87~88年の今村豊しか成し遂げていない大偉業。これまで数々の挑戦者たちがチャレンジするも跳ね返されてきたアンタッチャブルな領域だ。史上2人目の記録を狙う桐生から目が離せない。
桐生のダービー出場は14年連続14回目。継続中としては最長の記録だ(※2位は馬場貴也で8年連続、3位は茅原悠紀で7年連続)。12年に初出場し、なかなか優出を果たせず苦しんだが、12回目の出場となった23年蒲郡大会で待望のダービー初優出(2着)を果たすと、昨年の戸田大会で2年連続優出を飾って頂点へ。今年は3年連続優出と2年連続Vがかかる。
津では通算6優出3Vの実績。記念レースでの優出が2回あり、当地前走となる23年の津周年では優出3着に入っていた。水面相性に不安はなさそうだ。
桐生は現在賞金ランキング6位。5年連続11回目のグランプリ出場に当確ランプをともし、トライアル2ndから出場できる6位以内を争っている状況だ。津ダービーで結果を残してランクアップしてくるのか。

●新田雄史……津ダービーに地元の三重支部から出場するのは1人。新田雄史が期待を一身に背負って参戦する。
新田が津SGを走るのは2回目。前回の13年チャレンジカップでは予選5位に入るも準優2号艇で6着に終わって無念の敗退となっている。12年ぶりに巡ってきた雪辱のチャンスで今度こそ地元SG初優出を飾りたい。
新田は津通算53優出16Vの実績があり、当地記念レースは通算6優出1V。15年にGⅡ津MB大賞で優勝したのを最後に地元記念タイトルからは遠ざかっている。久々に地元ファンの前で大きな栄冠をつかみたいところだ。
今年の新田は6月に桐生周年で優勝するなど8Vをマークする好調ぶり。8月の若松メモリアルでは3年ぶりのSG優出(4着)も飾った。賞金ランキング11位につけており、4年ぶり5回目のグランプリ出場へあとひと踏ん張り。津ダービーで結果を残して当確ランプを灯すのが理想だろう。
新田のダービー出場は3年連続11回目。この大会はなぜか相性いまひとつで、過去10回出場して準優出3回、優出0回となっている。新田にとって優出がないSGはクラシックとダービーだけだ。まずはダービー初優出を果たしたい。
地元勢1人で重圧も大きくなるが、近況の勢いならそれを跳ね返す力は充分。地元ファンの後押しを全身に受け、21年グランプリシリーズ以来となる4回目のSG制覇を狙う。

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