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TOP特集連載記事(最新)黒須田守のボートレースと旅打ち酒の日々(2026年5月号)

黒須田守のボートレースと旅打ち酒の日々(2026年5月号)

ボート雑誌の編集長が、ボートレースのために出かけ、酒を呑んだくれる日々。ただそれだけのこの記事が、なぜか読者に温かく受け入れられるという……。というわけで、今年度も続行! 相も変わらずボートと酒にまみれる日常を、やはり臆面もなく自撮り画像をさらしながら綴る旅打ち酒記。

●某月某日 長野・松本など

 ワタクシ、これでも社長なのである。本誌制作をJLCから委託されている編集プロダクションの代表取締役で、本社は長野県松本市にある。ようするに実家に本社を置いているという次第なのだが、何カ月かに一度は本社出張して事務作業等を行なっているのである。鳴門に出かける少し前も松本に向かい、そして旅打ち酒を味わったのだった。
 長野県にはBTSなどの場外施設もないのに旅打ち酒!? そう言われるかもしれないが、BOATBoy編集部の本隊がある地、ということでひとつ。あと、松本に向かう車内や酒場でテレボートを楽しみましたし。けっこう負けました。

松本駅近くの「太助」さんでタラの芽天ぷら。夜明け前という信州の地酒でいただきました。島崎藤村かぁ~

 松本駅周辺は、どちらかといえば観光客向けのお店も多く、「太助」さんもおそらくそうしたお店。信州名物がこれでもか、と揃っており、値段も決して安くはない。ただ、僕にとっては馴染み深い地元の味で、カウンターの居心地もなかなかに良い。学生時代にはもちろん味わってこなかった信州の地酒も揃っていて、これが馬刺しに合うんだ。そう、信州では馬肉も普通に食べます。タラの芽の天ぷらは東京でも見かけたりするが、子供の頃は父親が山から取ってきて家でも食べてました。懐かし美味し!
「松本ゴールデン酒場」さんには、野沢菜の天ぷらが。野沢菜は昔は家でも母親が漬けていたりして、そりゃもう喰い飽きるほど喰ってきたわけだが、天ぷらとは珍しい。どんなもんかと注文してみたら、これはアリですわ! 野沢菜漬けの酸味をほど良く残しながら、塩気はまろやかになっていて、天つゆも塩もつけずに食べるのがベスト。次に本社出張したときには親にも教えてあげよう。

太助さんの馬刺し。少々値は張ったけど、これが地酒に合うんだ
「松本ゴールデン酒場」さんの野沢菜天ぷら。これはアリ! 新発見でした

「手前ざる俊」さんは、もちろん信州名物の蕎麦を出すお店だが、地酒や肴も豊富で、ここでは蕎麦刺しを食した。昨秋にBTS旭川にイベントで行った際、場長さんに連れていっていただいたお店にもあったのだが、我が故郷にもありましたか。地酒の神渡によう合いましたな~。
 で、多くの店には、すっかり信州名物のひとつとして知れ渡った山賊焼きがありました。鶏ももをニンニク風味の醤油に漬けてカラッと揚げる、いわば鶏唐揚げの信州バージョン。ただ、子供の頃はそこまで頻繁には食べなかったけどな~。信州のソウルフードと言われると、なんかちょっと違う。まあ、美味いんですけどね。太助さんでサッポロ赤星とともに喰ったら、実に幸せな気分になれました。
 学生の頃は、もちろんこうした酒場には足を向けなかったわけで、それだけに新鮮な故郷を味わったという次第。次の本社出張でももう少し掘ってみようかと決意した次第。正直、事務作業は得意ではないけど、美味し旅打ち酒が待っているとなれば、ウキウキとこなせることだろう。
 そんなこんなで東京に戻り、いつもの「さくらがわ」に行ったら、おぉーーーっ! タラの芽の天ぷら! そうだよなあ、季節だもんなあ。というわけで、種類豊富な日本酒とともに味わう。どこで喰っても美味し! この号が発売される頃にはもう時季も終わっているんだろうけど、来年の春を楽しみにしながら、本誌制作とボートレースにまみれていくとしよう。

「手前そば俊」さんで蕎麦刺しと地酒・神渡。神渡とは、諏訪湖が凍って、氷が盛り上がる現象。まるで神様が湖を渡った跡、という謂れがあります
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