
黒須田守のボートレースと旅打ち酒の日々(2026年5月号)
●2月24日~3月1日 ボートレース鳴門
鳴門での旅打ち酒といえば、「うずしお食堂」さんに尽きる。鳴門ボートの真ん前にある、いわゆる“門前酒場”。いや、その名の通り、実際には「食堂」であって、地域の方や鳴門ボートを訪れるファンの胃袋を満たしてくれるお店ではある。また、早朝からオープンしているので、閉店時刻も早い。レース場での仕事を終えるとだいたい18時30分前後、本来であればそろそろ店仕舞いという時間帯。駆け込むのにも少々引け目を感じるわけである。
ただ、なにしろ大将がチョイスしている日本酒が美味い。そして、地の魚の数々はその日本酒にドンピシャ。というわけで、もう10年近くも通っているのであって、そして我々が行くと閉店時刻を少し延長してくれて、我々の旅打ち酒を充実させてくれるという次第である。大将、いつもすみません。ちなみに、もともとは深堀慎一郎さんが行きつけにしていて、我々にオススメしてくれた経緯がある。そんなこんなで僕とシュー長、また深堀さんもずいぶんお世話になっているのである。

今回は、徳島阿波おどり空港近くの松茂町に宿泊したこともあって、訪れたのは3回。その3回とも、大将が目利きした魚を存分に味わわせていただいた。鳴門といえば、何と言ってもタイ! 刺身に炙りにヅケにキモに、とまさにタイ尽くしを拵えていただき、地酒の阿波太閤とともに堪能した。もう、美味し美味し美味し! シュー長と二人でバクバクと平らげ、気づけば阿波太閤をほぼ一升、呑み干していた。イスズミという魚も刺身でいただいたのだが、イスズミって!? こちらが戸惑っていると、大将は聞いたことないでしょとばかりにニヤリ。磯臭いと言われることもあるようだが、大将が出してくれたイスズミは臭みもなくて、徳島の地酒に合う~~~。



鳴門といえばワカメも有名で、2月終わりからがまさに旬だとか。大将はもちろん用意してくれていて、大将のお母さんはわざわざポン酢とワサビ醤油に分けて出してくれた。ワカメでこんなにも酒が呑めるなんて、鳴門ならではですな! このときはシュー長とは別線で一人酒(というか、ほぼ大将と話しながらのサシ呑み)だったのだが、翌日にシュー長に話したら切歯扼腕してました。
ボートレース場の極近にこんなにゴキゲンな酒場がある。この稿にも何度も書いてきたお店だけど、鳴門はやっぱり天国! 6月にはグラチャンがあるので、まだうずしお食堂に通うことになるのだろう。梅雨時、どんな魚が待っているのか、今から胸が躍って仕方ない。

宿泊地の松茂でも呑みました。お気に入りの「なの花」さんは1回しか行けなかったけど、おそらく初めて食べた出汁巻き玉子が絶品! 前にも書いたと思うけど、のほほんとした女将さんの口調がひたすら癒やしで、また頃合いの高さのカウンターは居心地抜群。実家で酒を呑んでいるような感覚に浸ることができるのである。初めて訪れたのは「しま鳥」さん。屋号の通り、鳥料理の名店で、焼き鳥はもちろんのこと、セセリポン酢は抜群でしたね。満腹に近づいた頃に、骨付鶏があるのを発見。あの丸亀名物が! いや~、早く気付くべきだった。これは6月グラチャン時の宿題ですな。
そうそう、松茂ではやはり初見のお店を何店か訪れたのだが、どういうわけか、いずれも満席で突撃できず。店内の感じも好きな感じだっただけに残念で、これも6月の宿題。というわけで、今年2回も鳴門でビッグがあることの幸甚を感じた、2月末なのだった。


BOATBoy最新号
テレボート会員限定
boatboy newest release
