
新概念データ今昔~本誌オリジナルデータで見るボートレーサーの変遷~(2026年9月号)
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大峯豊
の今昔

つづいて全国ボートレース甲子園を優勝した大峯豊だ。3カドまくり一撃で深紅の優勝旗を手にした戦いぶりは、なんとも豪快だった。これがGⅡ初優勝。GⅠ制覇は10年中国地区選手権で、ここまでビッグタイトルを手にしてはこなかった。ただ、昨年はSG3節に出場してすべて予選突破を果たし、ボートレースメモリアルでは優出も果たしている。まさに充実期突入と言っていいだろう。この甲子園優勝で来年の地元オーシャン出場に前進し、クラシック出場権も獲得。ここからさらなるステップアップを果たしていくことがおおいに期待されよう。
甲子園優勝戦で3カドから豪快にまくったように、センター強攻のイメージも強い大峯だが、実は3コースではどちらかといえばまくり差しが主武器。まくりとまくり差しの1着回数が接近している年も多いが、まくりが3コースでの決まり手最多だったことは過去10年はいちどもなかった。
強攻の印象が強いのは、4コースからのまくりが多いことにあるのだろう。まくり差しも少なくなく、自在性も高いというべきだが、同時にまくりが4コースの決まり手最多である年が圧倒的に多い。まくり差しが最も多かった25年はむしろ例外と言うべきであって、4コースからのぞいた隊形になれば強攻を繰り出すケースが非常に多いというわけだ。というより、あの甲子園でのまくり一撃を見れば、のぞけば躊躇なく攻め込むタイプと考えるべきだろう。甲子園では直線足が抜群に仕上がっていたが、そうしたときの大峯はとにかくまくるケースが多い、ということだ。
5コース、6コースでの成績も上々だ。過去10年、6コースから決まり手のつく勝ち星がなかったのは3回だけ。5コースでもまくり差し主体に勝ち切るレースを見せている。
そして、1コースを見ればまくられ率がかなり低いタイプである。23年になぜかまくられ率が2ケタで、差され率よりも高かったのだが、これはどう見ても例外であり、あとはまくられ率1ケタであることが当たり前のイン選手なのである。
ようするに、右ページの吉田拡郎とよく似たタイプである、ということ。センターからは自在性のある攻撃力を誇り、外コースもあまり苦にせず、インではまくられにくいタイプ。それらが両者は符合しているのだ。勢いに乗れば吉田のようにビッグタイトル獲得のチャンスは充分ありそうだ。
2コースでは、吉田よりはまくりで勝つケースも多く、また逃がし率は近年では低くなりがちではある。

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